【宗谷】
稚内市出身のパラサイクリスト、藤田征樹選手(39)=藤建設㈱所属=が、自転車競技(男子運動機能障害C3クラス)のパリ2024パラリンピック日本代表に選出。4日、日本パラリンピック委員会が発表した。2008年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ、20年東京に続き5大会連続。市民からは大舞台での活躍や、メダル獲得に大きな期待が寄せられている。
藤田選手は日頃のトレーニングや大会などでの経験を武器に、世界の強豪と渡り合う。パラリンピックや世界選手権などで活躍し、昨年10月に中国・杭州で開かれたアジアパラ競技大会ではトラックとロード競技の2種目で金メダル、ロードレースで銅メダル、今年3月にブラジルのリオデジャネイロで開かれたUCIパラサイクリング世界選手権・15kmスクラッチレースで銅メダルを獲得。先の全日本選手権・ロード大会では個人タイムトライアルで優勝を果たした。
藤田選手はパラリンピック日本代表選出に際し「たくさんの方々のご声援とお力添えのもと、パリ2024パラリンピック競技大会の代表に選出されることができました。とても誇りに思います。過去4大会の経験を役立て、残りの時間で出来る限り準備をして、本番で全力を尽くして戦いたいと思います」とコメントを出した。
また、日頃から藤田選手を応援している工藤広市長は「誠におめでとうございます。稚内市民を代表して心からお祝い申し上げます。これまで、日々の厳しい練習を積み重ねてこられた藤田選手の努力はもちろんのこと、競技関係者やご家族など多くの方々のご協力とご支援についても、深く敬意を表します。パラリンピックという檜舞台で怪我の無いよう全力を出し切り、ご活躍されることを心から祈念致します」などと激励した。
藤田選手は、稚内港小、南中、稚内高校、東海大学大学院卒。パラリンピックではこれまで北京、ロンドン、リオデジャネイロの各自転車競技で3大会連続でメダルを獲得(銀3枚、銅2枚)。3年前に開催された東京ではロード2種目で入賞を果たした。このほか稚内市民栄誉賞特別賞、道民栄誉賞特別賞などを受賞している。
パリ・パラリンピックは、8月28日から9月8日までの12日間にわたって開催される。
(梅津眞二)
日刊宗谷の購読をご希望の方は以下のお電話またはホームページからお願いいたします。
TEL:0162-23-5010
HP:宗谷新聞社ホームページ