稚内市では、初の国際交流員（CIR）にベトナムのハイフォン市出身のグエン・ティ・ミン・フオンさん（25）を迎えた。13日、工藤広市長に着任挨拶。工藤市長から歓迎と激励を受け、フオンさんは「稚内に住んでいる外国人の生活をサポート。また、地域の魅力をもっと知ってもらえるような活動を」と抱負を語った。
稚内市では、市内で暮らす外国人の中でベトナム人が最多となっていることなどを踏まえ、語学サポートや医療アクセス支援など、生活面の支援充実を図る取り組みとして、様々な活動を行うCIRを関係機関と連携して初めて採用。フオンさんはベトナムの大学を卒業後、日系企業での勤務のほか、日本への留学経験があり、語学は堪能。来日後、東京都内での研修を経て8日に来稚した。
着任挨拶では、任用辞令及び勤務条件の通知書を受けたほか、工藤市長が「このまちで暮らすベトナム人の方々の生活の不安を取り除く取り組みを進めなくてはならない。ベトナムの若い人たちが将来、日本に訪れる際、稚内を選んでもらえるよう我々もフオンさんをしっかりと支えます」などと激励。フオンさんも各種支援のほか、料理教室などの文化交流、さらにはSNSを活用し、稚内の魅力を情報発信したい―などと意気込んだ。
任期は1年間だが、最長で5年まで延長可能。交流推進課や水産商工課で各種業務を担当している。
フオンさんは稚内とベトナムの気候の違いに驚きながら「日本食では寿司が大好き。また、雪を見るのも楽しみ。冬はスキーなどを楽しみたい」と笑顔を見せた。
（横山淳也）
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