ミラノ五輪出場を目指す 名寄出身 五十嵐晴冬さん 12月からのワールドカップが最終予選 妹 瑠奈さんもランキング圏内

【名寄】

五輪出場への意気込みを語った五十嵐さん

 名寄市出身の五十嵐晴冬さん(株式会社まいど、美深エアフォース所属)は、2026年2月にイタリアのミラノ・コルティナで開催される冬季オリンピックのエアリアル競技で、五輪出場を目指してトレーニングに励んでいる。
 名寄に帰省中の6日、オリンピック出場に向けた意気込みを語ってくれた。
 五十嵐さんは、小学3年生の冬に美深町で開催されたエアリアル大会に出場したことをきっかけに競技を開始。小学4年生から「美深エアフォース」に所属している。
 日本体育大学に進学後も競技を続け、25年2月に中国ハルビンで開催された「第9回アジア冬季競技大会」のフリースタイルスキー混合団体エアリアル競技に日本代表選手として出場し、妹の瑠奈さん(日体大)と共に銅メダルを獲得した。同年、美深町で行われた北海道・全日本エアリアル種目でも、きょうだいで優勝した。
 今年3月に同大を卒業後も、トレーニングを継続。夏季間は長野県白馬村とカナダを交互に訪れ、ウオータージャンプなどの練習に励んでいる。
 冬季間は、ワールドカップを転戦。12月6日にフィンランドでの第1戦を皮切りに、最終1月18日の米国まで、全6戦が五輪前に開催され、今月18日に出国する。
 エアリアル種目の五輪出場枠は、男女とも世界ランキング上位25人で、各国とも4人まで。五十嵐さんの現在のランキングは24番手で、25位以内に入っており、今季のワールドカップの成績が非常に重要となる。
 瑠奈さんのランキングは現在21番手で、こちらも出場圏内。
 五十嵐さんは、活動の状況をホームページ(https://harutoigarashi-aerials1.webnode.jp)に掲載しており、その中に「活動応援金」のコーナーを設け、遠征費などの活動費の支援を呼びかけている。
 出国を前に五十嵐さんは「美深エアフォースでは、技術指導やコース運営など、本当に多くの関係者にお世話になりました」と話す。
 「初めてのオリンピック挑戦。その過程も結果も含めて楽しみながら挑みたい。本当に多くの人に支えられたので、周りの皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、挑戦したい」と意欲を語る。
 また、「4人きょうだいの長男で、それぞれが習い事をしていたので、母親にはあちこち、いろいろなところに送ってもらった。父親には挑戦の後押し、支えてもらった」と語り家族の支えにも感謝する。
 五十嵐晴冬さん、瑠奈さんきょうだいのワールドカップでの活躍と、オリンピック出場を市民一同、心から願っている。

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