下川 オペレーター確保の糸口に 谷組が除雪機械体験乗車会 熟練した操作技術を披露

【下川】

町内西町の建設業・谷組(谷博之社長)が主催の除雪機械体験乗車会「機会と機械」が、23日に同社敷地内で開かれ、大人6人、子ども9人が参加した。
谷組では、国道除雪を担う除雪スタッフ(男性18人)の他、町道除雪や民間除雪を担う運転員(男性10人、女性2人)を雇用。除雪作業の女性雇用にも積極的に取り組み、性別を問わない、地域の雇用創出を図っている。
乗車会は、同社施設管理課で3年目の企画。日ごろ、街でも見かける除雪機械、冬のイベント会場などの雪像も制作する重機などを近くで見てもらう他、除雪機械を実際に操作してもらうというもの。
道路除雪作業のオペレーターによる操作技術の披露に加えて、乗車や操作の体験を通して「自分もやれるかな、やってみたいな」と感じてもらうことで、オペレーターの確保にもつなげていきたい考えだ。
大小の除雪ショベルドーザによる操作デモンストレーション、歩道除雪車とバックホーの作業実演の後、来場者に乗車体験を、希望した大人の参加者には操作も体験してもらった。
同社の山口司専務は「どんな作業もやってみないと分かりません。簡単に見えるようで、とても熟練した操作技術が必要になり、除雪後、きれいに仕上がって見栄えがいいか、車の走行や歩行者に優しい路面管理ができているかなど、オペレーターの配慮の度合いも関係してくる」と話した。
谷社長は「地域を守る建設業の経営を持続可能にするためには、人員不足の解消と地域雇用の創出拡大が重要。まずは、チャレンジしてもらう機会をつくることで、その糸口にしたい。今後もこの活動を継続したい」と考えを述べる。

谷組で行われ、子どもから大人まで15人が参加した除雪機械体験乗車会