下川の宿泊施設「結いの森」で馬のいるひととき

 愛馬ハナ(北海道和種馬)を、2022年から毎年1,2回程度、下川町中心街旧下川駅周辺、町宿泊研修交流施設「結いの森」敷地で放牧している。
初年度の2022年は7月8日(午前8時~午後6時)、8月12日(午前8時~午後5時)の2回、「結いの森」敷地で出張放牧した。
 まちなかでは週に1回程度、小学校の近くにある名寄新聞社下川支局(筆者自宅)庭でハナを放牧しており、道行く方々や放課後の小学生が訪れることも多いが「なるべく、さまざまな方に馬を身近に感じてもらう機会を提供したい」と日々思っている。
 「結いの森」は木の温もりいっぱいの宿泊施設で、1階はロビーと客室、交流スペース、2階は客室となっている。
 交流スペースは午前11時から午後3時まで「結いカフェ」として無料開放されており、冷暖房、インターネットに接続できる「無線LAN」も完備。コーヒー(ホットとアイス)も1杯150円で提供している。コインランドリーも利用可能で、洗濯しながら休むことができる。
 ターミナルロードとふるさと通りの交差点に位置し、まさに町の中心地。バスターミナルと町まちおこしセンターにも隣接しており、小学生だけでなく通学中の中高校生、通勤中の町民、下川を訪れた方々が通り、国道239号線からも目に入る。さまざまな人たちに楽しんでもらえる場所と感じ、山中聡支配人に出張放牧を提案したところ、ハナを快く招いてくださった。
 1回目の放牧は、道行く多くの町民に楽しんでもらえるよう平日を選び、通学・通勤の時間が重なるように設定。2回目の放牧は里帰りの方々にも楽しんでもらおうと、帰省シーズンに合わせて行った。いずれも宿泊客の方々や、幼い子どもから高齢の方まで幅広い世代の人たちが訪れ、触れ合ってくれた。
 「結いの森」屋内の窓からもハナを眺めることができ、筆者は両日ともに「結いカフェ」開放時間、涼しい屋内で馬を眺めながら、アイスコーヒーを味わった。暑い夏には最高のひとときで「結いカフェ」と「馬放牧」の愛称の良さを実感させられた。
 すてきな機会をいただき、感謝の気持ちでいっぱい。
 山中支配人は「ハナちゃんがめんこ過ぎて、結いの森放牧時はずっと戯れています。本当に癒やされます。皆さんもハナちゃんが結いの森に遊びに来たときは、無料交流スペースで涼みながら癒やされてください」と話してくれた。
 なお、2024年は7月24日に「結いの森」で放牧予定である。

<今回は名寄新聞の2022年8月28日付掲載記事を基に再構成しました>