中名寄小同窓会、20年前の思い出を発掘 27日に120周年記念事業、新たなタイムカプセルを再び埋設

【名寄】

中名寄小学校(松本敏朗校長、児童11人)の開校100周年記念事業で埋めたタイムカプセルの発掘が、5日午前9時から同校校庭で行われた。
開校100周年記念事業の一環として、2004年8月7日に当時の実行委員会が中心となり、児童たちの思い出の品などを納めたタイムカプセルを校庭に埋めた。
今年は開校120周年に当たることから、同窓生を中心に120周年記念事業実行委員会(委員長・村上清同窓会長)を組織。20年前のタイムカプセルを掘り起こし、27日の記念事業の際に、新たなタイムカプセルを埋設する準備を進めている。
カプセルの掘り起こしには、中名寄地区の村上清さん、齋藤清志さん、市本豊幸さん、会田孝一さんの4人が参加し、松本校長も立ち会った。
ミニユンボを用いて、前回建立した石碑の周りを約1時間かけて掘り起こし、最後はスコップでカプセルを取り出した。横60㎝、縦50cm、高さ40cmの大きさで、中には、当時の児童の名前が書かれた密閉された袋20数枚と作品などが入っていた。
個人の袋は開封せず、校内で約2週間展示して、27日の120周年記念事業・タイムカプセル埋設式で、当時の児童に返却する予定となっている。
120周年記念事業実行委員長の村上さんは「無事に発見できて良かった」と安堵(あんど)の表情で述べる。20年前、息子が児童会長だった市本さんは「親子2代で関わることができて大変うれしい」。孫が同校に通っている齋藤さんは「20年前は関わることができなかったが、今回掘り起こしに立ち会うことができた。街なかから中名寄小に多くの児童が通ってくれているので、今後も長く学校が続いてほしい」と語る。
松本校長は「実行委員の皆さまの協力で、20年前のタイムカプセルが見つかって良かった」と笑顔で語っていた。