元コンサドーレ・早坂良太さん来名 Nスポが橋渡し役 名寄SCの子どもたちと交流

【名寄】

 北海道コンサドーレ札幌で活躍した元プロサッカー選手の早坂良太さん(39)が8日に名寄を訪れ、名寄サッカークラブの子どもたちと交流を深めた。
 早坂さんは奈良県の出身。静岡大学を卒業後、2010年から当時J2だったサガン鳥栖に入団。主にミッドフィルダーとしてプレーし、J1昇格に貢献した。
 17年からはコンサドーレ札幌に完全移籍。サガン鳥栖時代も含めて7年連続で20試合以上に出場し、20年に現役を引退した。現在は北海道大学公共政策大学院の院生で、スポーツを通じたまちづくりなどで勉学に励んでいる。
 今回の来名は、自分(院生)が興味のある地を調査する同大学院授業の一環。早坂さんは講義を通して、スポーツ振興と地域づくりを官民連携で事業展開している組織の「Nスポーツコミッションなよろ」のことを知り、全国的にも先進的な事例となっているため、名寄を調査の対象地に選んだ。
 この際、早坂さんの受け入れ窓口となった同コミッションが、現在取り組みを進めているエコシステム事業(小中高一貫の選手育成環境整備など)に参入する名寄サッカークラブとの橋渡し役を務め、子どもたちとのサッカー交流が実現した。
 同クラブの小学3年生から6年生までの練習日時に合わせ、8日午後4時半からなよろ健康の森で行われた。
 質問コーナーで子どもたちは「シュートを強く打つには、どうしたらいいですか」「うまくフェイントをかけるには、どうしたらいいですか」「試合前には何を食べますか」など積極的に聞いた。
 早坂さんは「強いシュートを打つには、たくさんボールを蹴ること。強く蹴るだけでなく、コースを狙って足のどの部分で蹴るかも意識してほしい」「フェイントは、頭の中で相手を抜くイメージをして練習すること」「動くためのエネルギーとなる、うどんや餅など炭水化物が豊富な食べ物を試合前に食べていた」などと丁寧に答え、子どもたちは真剣な表情で聞き、今後の参考としていた。
 子どもたちとの試合交流前に早坂さんは「サッカーはミスをするスポーツなので、ミスを気にしないでどんどんチャレンジすること。サッカーを楽しむことが一番大切なので、たくさん得意なプレーをしてほしい」などとアドバイスした。
 試合は、学年ごとに分けた子どもたちのチームと、早坂さん・同クラブ指導者チームで行い、子どもたちは、早坂さんが保持するボールを一生懸命奪いに行ったり、ドリブルで抜かれないよう必死に追いかけた。
 また、リフティングをしながらボールを地面に落とさずにドリブルしたり、切れのあるフェイントで抜いてシュートを決める早坂さんのプレーに目を輝かせていた。

名寄新聞の購読をご希望の方は以下のお電話・FAXまたはメールからお願いいたします。
※地方発送も承っております。お気軽にお問い合わせください
購読料:1,980円(1ヶ月)
TEL:01654−2−1717
FAX:01654−3−2181
MAIL:web-regl@nayoro-np.com