全国、全道へ5人ずつが出場 名寄孝蓮会、道央大会と道北予選で活躍 過去最高の結果に喜ぶ

【名寄】

名寄孝蓮会(伊藤まさ子代表、生徒12人)に所属する小学生の生徒たちが、民謡民舞少年少女道央大会と全道民謡決勝大会道北地区予選で優勝、入賞するなどして活躍した。この結果により、全国大会、全道大会に5人ずつが出場することとなり、伊藤代表は「一度にこれだけ多くの生徒が全国、全道大会に出場したことはない。子どもたちには頑張ってほしい」と過去最高の結果に喜んでいる。
道央大会(日本民謡協会主催)は、道内の小中学生を対象とした全道大会と位置付けられており、全国大会の予選も兼ねて毎年開催されている。
今大会は11日に札幌市で開催。孝蓮会からは、小学1年~3年生の部(6人出場、全国出場枠上位3人)に2人、同4年~6年生の部(16人出場、同8人)に5人が出場した。
小学1年~3年生の部で準優勝して初の全国大会出場を決めた中西誉君(美深小2年)は「うまく唄えた。2位になれてうれしかった。全国大会では1位になりたい」。
同4年~6年生の部では、昨年の全国大会で3位に入賞している山本蒼依さん(名寄西小4年)が見事に優勝。全道予選を振り返り、「節の練習成果を出せてうまく唄えた」としながらも、「優勝できるとは思わなかったのでびっくりした」。2年連続の全国出場を決め、「姉に負けないよう頑張りたい」と抱負を語った。
蒼依さんの姉の悠愛さん(同6年)は、一般でも難易度の高い「蝦夷富士の唄」に初挑戦し、準優勝の素晴らしい成績で2年連続の全国出場を決めた。「悔しいけれど、自分の中ではうまく唄えた」と笑顔で振り返り、「全国大会では妹に勝ちたい」と意気込んでいる。
3位に入賞して初の全国出場を決めた中西雅さん(美深小5年)は「大会では初めて挑戦した唄だったけれど、しっかりと唄えた。前回よりも順位が大きく上がってうれしかった。全国では3位以内に入りたい」。
6位に入賞して全国初出場となる赤尾茉莉さん(南小4年)は「節を間違えたけれど、それ以外はうまく唄えた。全国大会に向けて節をもっと練習して優勝したい」。
全国大会は8月3、4の両日、東京都内で開催される。
全道民謡決勝大会の予選となる道北地区大会は12日に名寄のエンレイホールで開催。孝蓮会からは、幼年の部(幼児から小学4年生、11人出場、全道出場枠上位3人)に4人、少年少女の部(小学5年生から中学生、11人出場、同3人)に3人、幼少年江差追分の部(幼児から中学生、1人出場、同1人)に1人が出場した。
結果、幼年の部は誉君が優勝。準優勝となって初の全道大会出場となる加藤優丸君(名寄東小2年)は「うれしい」と喜び、全道大会に向けて「声を大きく出す練習をして2位までに入りたい」。
少年少女の部は雅さんが優勝、悠愛さんが準優勝。4位で全道出場に一歩届かなかった優丸君の兄の愛丸君(同6年)は「悔しい」と振り返り、「来年は全道大会に出られるよう頑張りたい」と話していた。
幼少年江差追分の部には蒼依さん1人の出場で、2年連続の全道出場となる。
全道大会は7月28日に恵庭市内で開催される。
孝蓮会は毎週金曜日の午後6時半から8時まで総合福祉センターで例会を開催して練習しており、伊藤代表は「興味、関心のある人は気軽に見学していただきたい」と話している。
問い合わせは伊藤代表(080‐3185‐4441)まで。

両大会で優勝、入賞などして活躍した孝蓮会の生徒たち