初出場で入賞、自己ベスト更新 名寄パワリフ協会 春木祥英さん 全日本高校選手権で健闘 セコンドの竹内さんに感謝 Jクラシックの標準記録目指す

【名寄】

自己ベスト更新に笑顔の春木さん(左)、セコンドの竹内さん

 名寄パワーリフティング協会(長谷川充保会長)所属、名寄産業高校3年の春木祥英さん(17)は、第42回全日本高等学校パワーリフティング選手権大会の男子59kg級に出場し健闘。初めての出場で5位に入賞するとともに、自己ベスト記録を更新した。「一番の目標だった自己ベスト記録を3種目とも更新できて、うれしい」と笑顔で語る。
 同大会は、7月21日に埼玉県さいたま市の「サイデン化学アリーナ」(さいたま市記念総合体育館)で開催。各都道府県予選会で標準記録を突破した選手たちが結集した。
 春木さんは、4月20、21日に江別市で開かれた全日本高校パワーリフティング選手権大会第8回北海道予選会に出場。スクワット112・5kg、ベンチプレス85・0kg、デッドリフト132・5kgの合計330・0kgで、標準記録の290・0kgをクリアし、全日本高校選手権に進出した。
 全日本高校選手権の男子59㌔級には20人がエントリー。春木さんはスクワット120・0kg、ベンチプレス90・0kg、デッドリフト152・5kgの合計362・5kgを記録し、これまでの自己ベスト記録を32・5kg上回って更新。初出場で5位入賞した。
 本州特有の蒸し暑さはあったが、体のコンディションは良好で試技に挑み、特にデッドリフトはこれまでの自己ベストを20kg上回っており「会場の雰囲気でアドレナリンが出て、気持ちがたかぶり、軽く感じた」と振り返る。
 試技全般では「一番の目標だった自己ベスト記録を3種目とも更新できて、うれしい。北海道予選と同様に判定が3種目、3試技とも全て白判定(審判3人全員が合格の判定)だったのも、うれしい」と笑顔で語る。
 今後は10月5、6日に江別市で開かれる第27回北海道クラシックパワーリフティング選手権大会(秋の全道大会)に出場する予定。カテゴリーはサブジュニア(18歳以下)からジュニア(19歳~23歳)に変わり、標準記録の365・0kgをクリアすると、来年2月22日から24日まで滋賀県栗東市で開かれる第29回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会の出場権を獲得できる。
 現在の自己ベストに2・5kg上積みすればジャパンクラシック選手権に出場できることになり、秋の全道大会に向けて「順位よりも記録を狙いたい。標準記録を突破し、ジャパンクラシック選手権に出場することになったら、400kgを目標に頑張りたい」と意気込んでいる。
 今回、セコンドを務めた竹内謙太さんは、他の選手の記録をきめ細やかにメモし、春木さんに最適な重量の選択をアドバイスしており、「春木君は全力で完璧な試技をしていた。初出場ながらベストを尽くしていた」とたたえる。春木さんも「竹内さんに記録、重量を決めていただいて、感謝しています」と語る。