【名寄】
市内在住のミッキー・カーチスさん(85)は、一般社団法人新日本美術院「マスターズ大東京展」に出展した洋画「ピエロ」が、毎日新聞社賞に輝いた。ミッキーさんはロカビリー歌手、俳優、落語家などマルチに活躍しているが、画家としての受賞は今回が初めてで「びっくり仰天、有頂天!」と喜びを表現している。
ミッキーさんは、師弟関係にあるKTパイオニアグループ代表の加藤優樹さんとの縁もあり、2022年9月に名寄市へ移住。自身が主演を務める短編映画「運命屋」(森田と純平監督)の完成披露上映会が、6月9日に「エンレイホール」を会場に計画されている。
絵画は、夫人の陽子さんの勧めもあり、70代後半ごろから始めたとのこと。当初はボールペンを使って、いろいろな動物を描いていたという。名寄を訪れる前、7年ほど暮らしていたタイ(プーケット)での生活のころから本格的に開始したとのこと。ミッキーさんは「タイではコロナの規制で外出もできず、そのころから色を付けた絵を描き始めた」と話す。
名寄へ移住後も、動物の絵を中心に描いているが、最近では人物画も描き始めたとのこと。ミッキーさんは「アイデアが浮かぶと、いつも描いている」と絵を描くことが毎日のルーティンともなっている。
今回のマスターズ大東京展へは、赤い鼻とひげが特徴的な「ピエロ」(アクリル画)を出展。昨年5月に名寄の自宅で描いた作品で、完成まで1週間ほどかかったとのこと。ミッキーさんは「ピエロは自画像。俺は自分自身が道化師だと思い、この絵を描いた」と話す。
ミッキーさんは9日午後1時半に、市役所名寄庁舎の加藤剛士市長を訪問し、受賞を報告。加藤市長をはじめ職員から祝福の言葉が寄せられた。
ミッキーさんの個展が、5月28日から6月2日まで、東京都中央区銀座4丁目4‐5のGallery Art House(ギャラリーアートハウス)で行われる。自身2度目の個展で、「今回は作品200点程度を展示したい」と話している。