稚内市の潮見が丘、東、南と幌延の中学男子バレーボール部員で構成する合同チームの稚内選抜・幌延が、3~5日に芦別市で開かれた第44回北海道中学生バレーボール選抜優勝大会で準優勝。管内男子バレーボールの全道2位は近年にない成績。道心博生監督(潮見が丘中教諭)をはじめ、関係者が部員たちの努力の成果を称えている。
稚内選抜・幌延は、単独でのチーム編成が難しい4校が2年前に結成。主将は東中の鈴木凛音さんが務め、計21人が所属。平日は個々、週末に全体チーム練習で実力を磨くなどし、これまでも全道レベルの大会で結果を残している。
今回の大会は、今年1月に稚内選抜・幌延も参加した二次ジュニアキャンプで実力が認められた道内の強豪24チームが出場。稚内選抜・幌延は、レシーブ力などの持ち味を十分に活かし、予選を順当に勝ち進み、決勝トーナメント1回戦で札幌八軒東中、2回戦で札幌星置中に勝利。勢いに乗り、準決勝では過去の対戦で敗れていた渡島合同にセットカウント2対0のストレートで勝利し、リベンジを果たした。
決勝では強豪の札幌大谷中と対戦。格上を相手に全力を尽くしたが及ばず、セットカウント0対2で力負け。それでも全道2位の結果に選手や保護者、関係者が手応えを感じている。
道心監督は「部員たちは日頃の練習の成果を良く発揮してくれた」と称え、今後の中体連大会に向けた課題の1つに集中力などメンタル強化をあげ「日頃から自分の役割や周りを見ることの大切さを考えて行動。日常生活とバレーを繋げて考えてほしい」という。
更に「土地柄、実戦経験を積むことが難しいが、地元の競技経験者が練習試合の相手になってくれるなど稽古をつけてくれる」とし保護者を含めた部員たちの頑張りを最大限サポートする地域の支えに感謝。関係者も部活動の地域移行を視野に、良い部分が結果に繋がったと今回の成績を喜んでいる。
(横山淳也)
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