北海道高校サッカー選手権大会 稚内大谷高校、稚内高校 地元開催に気合十分

稚内市と枝幸町を舞台に、11日に開幕する第77回北海道高校サッカー選手権大会・第13回北海道高校総体女子サッカー競技兼全国高校総体サッカー競技北海道予選会。宗谷管内から出場する稚内大谷高の男子と稚内高の男子・女子は勝利を目指し、鍛錬に励んでいる。


〇…名寄支部代表として3年振りの出場となる稚内大谷高サッカー部(小野楓河主将、部員18人)。先の支部予選を接戦で制した勢いそのままに、小西優樹監督は「チームの仕上がりは上々。地元開催とあって、部員たちも試合を楽しみにしている」と準備は万端。
 3年生2人、2年生10人、1年生6人。戦術やシステム面など様々な部分を部員たちが考えて実践する。自主性を重んじたチームづくりを進めている。支部予選決勝の対稚内戦では、PK戦までもつれたが7対6で破った。
 数少ない3年生部員のうち、小野主将はボランチ(守備的MF)のポジションから、攻撃・守備の起点としてチームを牽引。もう1人の館田祥英選手は、サイドバック(DF)を務め、周囲を盛り立て、闘志を全面に出した全力プレーが持ち味。この2人を軸に、高い身体能力を誇る1年生ストライカー(FW)の泉碧聖選手らが脇を固める盤石の布陣で大会に臨む。
 初戦で当たる旭川志峯は、昨年の道北ブロックリーグで何度も対戦し、手の内を知る相手。全道常連の強豪ではあるが、小西監督は「そこまで力の差は無い。相手にボールを持たれる時間は長くなると思うが、思い切ったプレーを見せてほしい」。小野主将は「自分たちの持ち味は、少人数だからこそのコミュニケーション力。チームの絆はどこにも負けていない」と話し、初戦突破に意欲を覗かせる。

〇…稚内高校男子サッカー部は(小山悠太郎主将、部員28人)はまずは全道で1勝を目標に、初戦の札幌光星との試合に臨む。
チームのスタイルは、ボールを繋いで攻めるポゼッションサッカー。日々の練習では毎回テーマを決め、パスや守備の状況判断、ボールを奪い合う球際の強さなどを意識しながら取り組んでいる。
名寄支部予選は、決勝の稚内大谷戦で粘り強い守備は出来たが、チャンスを決めきれずPK戦に突入し、惜しくも敗れた。全道大会では相手のプレーの強さや激しさなどに負けないよう力強く、自分達の良さを出せる守備から攻撃に繋げていきたいとしている。
 小山主将は「チームの目標の全道1勝を達成できるよう全力を尽くし、全員で声を掛け合って戦いたい」と意気込む。

女子サッカー部(部員4人、横山暢主将)は旭川南と合同で出場。いま在籍する選手達にとって、今回の高体連が初の11人制の試合に。初戦の相手は帯広南商業。サッカーを楽しみながら勝利を目指す。
部員のうち選手は2年生3人。試合形式の練習は出来ないため、普段から自分達で練習メニューを考えながら、シュートやパス、トラップなどの基礎技術を磨いている。
旭川支部で出場した予選は、全員が途中出場しながらも実戦不足や連携面で難しい試合に。全道大会に向け横山主将は「コミュニケーションを取り、初戦を勝ち上がれるよう頑張りたい」と話す。

(横山淳也、千葉大輝)