北部北海道柔道大会・士別が団体戦制す 小学生重量の部は浜頓別・成田がV 157人闘志と技が激突

 第57回北部北海道柔道大会・第42回少年柔道大会・第38回女子柔道大会(稚内地方柔道連盟、宗谷新聞社主催)は12日、稚内市総合体育館で開催。地元稚内をはじめ管内を含む道北地域のほか、初めて南北海道からエントリーがあり、一般や少年少女合わせて157人が出場。団体戦は一般、少年ともに士別誠心館道場が優勝。一般では前回から2連覇。個人戦では、管内勢から小学生重量の部(55kg超級)で、浜頓別柔道少年団の成田岳さん(浜頓別小6年)が制した。

 開会式で大会長の谷口衛宗谷新聞社代表取締役社長が「この大会は先輩たちが名勝負を演じ、数多くの伝統を残してきた。日頃の練習の成果を発揮し、悔いの残らない大会に」と挨拶。来賓の工藤広市長が「日頃から磨く精神力・技術を発揮すると共に、選手同士の友情、交流を深めてほしい」と祝辞。岩崎満旭川柔道連盟会長が激励した。

  一般団体は7チームが出場。決勝で平取・門別合同と対戦した士別は先鋒、中堅と続けて勝利。2勝1分で優勝を決め、士別の神山優輝監督は「各自が大会に向けて調整。自分の仕事を果たした」と笑顔を浮かべた。

  少年団体は18チームが出場。決勝で士別が北柔会道場を3勝2敗で接戦を制し、2019年以来、7回目の優勝。士別の鷲見謙一館長は「誰か1人でも勝ちを取りこぼせばこの優勝は無かった」と選手たちを称えた。

  管内勢は、一般で稚内地方柔道連盟が3位入賞し、矢吹矩一監督は「競技人口が減っているなか、若い芽が加わった久しぶりの出場で結果が残せた」。少年でも稚内柔道少年団Aが3位入賞し、松村幸俊監督は「優勝を狙っていたがケガ人が出るアクシデントがあった。次の大会でリベンジを」と話した。

  このほか一般の柔心館畠山道場(枝幸)、少年の浜頓別柔道少年団は初戦で敗れた。

  個人戦では、一般男子の部で士別の上村駿太さんが優勝したほか3部門で士別誠心館道場の選手が制した。

  管内勢で小学生重量の部を優勝した成田さんは山下道場(名寄)の選手との決勝で判定勝ちに「素直に嬉しい。相手は強かったが、プレッシャーに負けなかったことが勝利に繋がった」と喜んだ。

  このほか、小学生重量の部で稚内柔道少年団の工藤春馬さん、中学生軽量の部(70kg)で稚内の南瑠一さん、同重量の部(70kg超)で稚内の杉山輝樹さんが3位入賞した。結果は次の通り。

【団体戦】▽一般①士別②平取・門別合同③稚内▽少年①士別②北柔会③稚内。

【個人戦】▽一般①上村駿太(士別)②打矢剛之(北柔会)③上村洸太(士別)▽男子中学生軽量の部①片山來知(士別)②柴山賢人(同)③南瑠一(稚内)▽同重量の部①佐藤雄心(士別)②鉢呂駿典(羽幌)③杉山輝樹(稚内)▽小学生軽量の部①山内駆(山下)②関口依生(同)③坂本大晃(北柔会)▽同重量の部①成田岳(浜頓別)②成吉心侶(山下)③工藤春馬(稚内)▽女子中学生軽量の部①夏坂珠代(山下)②谷脇愛和(恵庭)③笠井祈(当麻中)▽同重量の部①木曽りお(当麻中)②植松萌衣(士別)③黒崎のばら(羽幌)▽同小学生軽量の部①渡部優希菜(北柔会)②佐野莉樹(士別)③大串月耶(末広北)▽同重量の部①桑辺あかり(北柔会)②森脇縁(末広北)③藤田帆奈(極柔館)。

(横山淳也)

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