【名寄】
全国トップクラスの選手が出場したスノーボード大会で、名寄高校1年の鈴木旬君(SEAMORE所属)と、風連中学校を今月卒業した古市悠翔君(同)が入賞するなどして大活躍。2人は、28日午後5時半に市役所名寄庁舎を訪れ、加藤剛士市長に各大会の結果を報告した。
鈴木君は、今月4日に開催の第31回全日本スキー選手権大会の男子スロープスタイルに出場。日本代表のワールドカップ転戦組をはじめ、鈴木君を含むプロ選手も数多く出場したハイレベルの大会となった中、見事、6位入賞を果たした。
また、2月に長野県で開催された全日本ジュニアスキー選手権大会(全日本スキー連盟主催)では、スノーボード競技高校男子の部のビックエアー種目で3位、スロープスタイル種目で5位に入賞した。
古市君は、レベルの高い厳しい道予選を勝ち抜き、今月10日と11日に福島県で開催の第43回JSBA全日本スノーボード選手権大会(日本スノーボード協会主催)に出場した。
プロ資格を有しない選手が対象のアマチュア最高峰の大会で、古市君は中高生を中心に30人が出場したオープン男子の部ストレートジャンプ種目で2位に輝いた。
さらに、3位以内に入るとプロライセンスを得られる大会で、2位となったことでプロライセンスも取得した。
41人が出場した同部のスロープスタイル種目では、惜しくも表彰台は逃したものの、8位に入賞して健闘した。
2人は加藤市長に結果を報告。鈴木君は、ハイレベルとなった大会で6位に入賞した全日本スキー選手権を振り返り、「高難易度の出やすいコースで演技のオリジナリティが求められる他、回転や着地などの細かい部分も重要となった大会で、練習してきた自分の安定した納得の滑りができた」と笑顔で話した。
一方で、「もっとレベルアップしないと表彰台には上がれない。今後の大会で順位を上げられるよう技の難易度を上げて練習したい」と抱負を語った。
古市君は、2位となったストレートジャンプ種目を振り返り、「自信を持っている得意技を完璧に成功させることができた。プロライセンス取得の目標を達成できてうれしい」と喜んでいた。
また、4月からは鈴木君と同じ名寄高校への進学が決まっており、「これからはプロ選手が出る多くの大会に出場して結果を出せるように頑張りたい」と力強く話した。
報告を受けた加藤市長と岸小夜子教育長は「2人とも素晴らしい成績」と活躍をたたえ、「これからの活躍にも期待しているので頑張ってほしい」とエールを送った。