可能性信じ人生歩んで 名寄東中学校で卒業式 91人が将来の夢へ一歩踏み出す

【名寄】

名寄東中学校(小林勝彦校長)の第72回卒業証書授与式が、9日午前10時から同校で行われ、卒業生91人が同級生や在校生との別れを惜しみつつ、将来の夢に向かって一歩を踏み出した。
式では、在校生や保護者、教職員らの拍手の中、卒業生が入場。国歌・校歌斉唱などに続き、卒業証書授与では担任教諭から卒業生の名前が告げられると「はい!」と力がこもった返事が響き、小林校長から一人一人に卒業証書が手渡された。
小林校長が「これからの長い人生の中、さまざまな困難や誘惑に直面することになると思うが、それらに負けることなく正しく判断して生きていくことはかなり難しい。失敗も数多く経験するかもしれないが、どのような経験も間違いなくあなた自身を大きく成長させる貴重なエネルギーになる。失敗を恐れず、前向きに挑戦する気持ちを持ってほしい。難しいこともあると思うが、あなた方の周りには手を差し伸べてくれる家族、先生、先輩方、そして仲間がいることを忘れず、自分の可能性を信じて、これからの人生を歩んでほしい」と式辞。
来賓の加藤信二PTA会長が、卒業生のさらなる飛躍に期待を込め祝辞。
在校生を代表して東藤大河さんが、体育大会、チームジャンプ、学校祭、部活など卒業生との思い出を振り返り、「先輩方はこれから新たな道へ進んでいきます。時には道が険しく、くじけそうになったり、不安になったりすることもあると思います。そんな時は、共に過ごしたかけがえない仲間、私たち後輩、先生方の笑顔を思い出してください。大きな支えとなり、力強い一歩を踏み出せるはずです」と送辞。
卒業生を代表して齊藤杏奈さん、岡本陽菜さん、東藤大和さんが、中学校での3年間の思い出を振り返るとともに、担任教諭へ感謝の気持ちを伝え、「在校生の皆さん、これからも今しかできないことに全力で取り組み、東中学校をより良い学校にしてください。私たちを生み、15年間、大切に育ててくれた家族へ、迷惑をかけたり、心配させてしまったりすることもあったと思います。つらいときや不安なときも私たちに寄り添い、支えてくれたおかげで、私たちはたくさんの経験を積み、成長することができました。卒業後もそれぞれの進む道で頑張っていくので、これからもよろしくお願いします」と答辞。
最後は卒業生が「春風の中で」を心一つに合唱。最後のホームルームでは生徒一人一人が担任へ感謝の気持ちを伝えたり、クラスメートとの別れを惜しむ姿が見られた。