【名寄】
市内で農業を営む大石一貴さん(42)、島井勝久さん(40)、阿部清さん(39)、中野清隆さん(38)、松下祐司さん(38)が北海道農業士の称号認定を受けた。5人は7日午後4時半に市役所名寄庁舎を訪れ、加藤剛士市長らに認定報告した。
農業士は、新規就農者に対する助言や経営改善・地域農業の振興に関する協力などを役割として活動する農業従事者。
市内の農業士は、名寄地区グリーンアドバイザー協議会に所属して活動しており、今回の5人の認定に伴って会員は42人に。また、新規就農者の定着促進や女性・青年農業者への活動支援などを役割とした指導農業士14人も会員となっており、地域農業の発展に尽力している。
今回認定を受けた大石さんは、智恵文地区で株式会社虹色ファームの経営に参画し、形態はスイートコーンなどの畑作、園芸。法人経営による働きやすい労働環境整備や安定した収量・所得の確保に取り組んでいる。
島井さんは、智恵文地区で家族経営しており、形態は畑作、園芸。土壌診断に基づく施肥設計や資材購入先の選定などによる経営の安定化を目指している。
阿部さんは名寄地区で家族経営。形態は稲作、畑作、園芸。ICT導入などによる労働生産性の向上や作業負担軽減などを向けて取り組んでいる。
中野さんは風連地区で家族経営。形態は稲作と畑作。費用対効果を考えた省力化技術の積極的な導入などを経営の方向性として努めている。
松下さんは智恵文地区で家族経営。形態は畑作と園芸。肥料高騰による施肥料の適正化、労働力不足を踏まえたICT導入による作業効率化などを目指して日々努力している。
名寄庁舎を訪れた5人は「微力ながら地域の農業振興に貢献できるよう頑張りたい」などと今後の活動に意欲を見せていた。
報告を受けた加藤市長と道北なよろ農協の村上清組合長は「認定を契機に後輩農業者の模範となり、名寄の農業を盛り上げてほしい」と喜ぶとともに、激励していた。