名寄、風連スポ協、旧Nスポが統合 新組織の成長へ努力 「Nスポーツコミッションなよろ」 設立記念式典で節目祝う

【名寄】

 「一般財団法人Nスポーツコミッションなよろ」の設立記念式典が、6月28日午後5時からホテル藤花で行われた。名寄市スポーツ協会、風連町スポーツ協会、Nスポーツコミッションを統合した新たな組織で、遠藤貴広会長は「皆さんと協力して素晴らしい組織へと成長させるために努力する」と力強く話した。
 3団体の統合は、課題解決に向けて行政と民間の体育・スポーツ組織を統合して方向性を一本化し、競技団体などの意見を施策に反映できる仕組みづくりを構築しようというもの。
 新組織は、旧名寄市スポーツ協会の法人格を使って設立。スポーツの推進と環境維持だけではなく、団体や企業との協働で新しい価値の創出を目指す。スポーツを通じた市民の身体的、精神的、社会的な健康の促進、誰もがスポーツを楽しめる環境整備、地域経済の好循環創出、地域内外の人的、社会的つながりによる新しい価値の創造に取り組む。
 組織内には、9人で構成する理事会と評議員会、「総務」「強化」「健康づくり」「地域づくり」の4専門委員会を設置し、役割を明確にしながらスポーツや運動の普及をはじめ、市民誰しもが気軽にスポーツや運動に幅広く親しめる環境づくりなどを、より充実させていく。
 記念式典には関係者や各種スポーツ団体の代表者など約130人が出席。
 新法人設立準備委員会の委員長を務めた遠藤会長が「昨年から多くの関係者と10回にわたる内容の濃い議論を重ねた。それぞれの地域が培ってきたスポーツ文化、歴史の重みをしっかりと感じながら議論し、設立を迎えられて、うれしく思う。産声を上げたばかりの組織であり、皆さんの手で育てていただきたい」などと挨拶した。
 来賓の加藤剛士市長、中野秀敏道議会議員、日浅尚子北海道スポーツ協会副会長が、今後の活動に期待を寄せて祝辞を述べた。
新組織の概要と役員紹介後、剣道、バレーボール、トランポリン、アルペンスキー、クロスカントリーの各少年団、名寄高校陸上競技部の代表選手たちが「こども未来メッセージ」を披露した。
 各団体代表の子どもたちが2人ずつステージに上がり、「活動を支えてくれている指導者、保護者に感謝して、将来の目標に向かって頑張りたい」「バレーを通して将来は多くの人と関わりたい」など力強く将来の夢を発表した。
 また、ゲストとして登場したプロ野球チームの北海道日本ハムファイターズマスコットキャラクターのB・B(ブリスキー・ザ・ベアー)による「あこがれの選手は」「活動で一番楽しいときは」などの質問コーナーもあり、盛り上がった。
 紹介された理事、評議員、監事は次の通り。
 ▽理事=遠藤貴広(道北なよろ農協青年部)、大沼広明(名寄地区バレーボール協会)、阿部毅(風連剣道連盟)、阿部雅司(名寄市)▽評議員=今井利憲(名寄剣道連盟)、小川健二(名寄カーリング協会)、真鍋和隆(名寄軟式野球連盟)、杉野かおる(風連トランポリン協会)、荒井洋光(風連町ソフトテニス連盟)、川田弘志(風連町パークゴルフ協会)、山本あゆみ(スポーツインストラクター・個人会員)、萬谷千絵(名寄商工会議所青年部)、小笠原志朗(道北地区障がい者スポーツ指導者協議会)▽監事=茂木哲雄、筒井正敏(風連剣道連盟)

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