【名寄】
名寄ダンロップ会(五十嵐幸次会長)主催の「住友ゴム工業テスト隊歓迎交流会」が、1月27日午後7時からホテル藤花で開かれた。
「ダンロップ」のタイヤブランドで知られる同社は1991年1月、市内智東にテストコースを開設。冬季専用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の開発に必要なデータを収集するため、テスト走行を行っている。
2021年1月には、冬季専用タイヤのさらなる氷上性能の向上を目指し、屋内氷上試験路「NICE」を開所。また、22年11月には夏タイヤ専用のテストコースとなる規格試験路を整備。路面が雨などで濡れた状態を想定したウエットグリップ性能の測定や、車両の発生音を測定する試験なども行われ、通年でテストが行われるようになった。
本年度の冬シーズンは、1月9日からテストを開始。3月初旬までの間、延べ700人が実車走行など数多くの試験を行う予定。
歓迎交流会は、新型コロナの影響により、4年ぶりに企画。テスト隊メンバー8人をはじめ、ダンロップ会会員、来賓ら合わせて70人が参加。
五十嵐会長がテスト隊の労をねぎらうとともに、「久しぶりに皆さんと交流できること、テストの支援をさせていただいていることに喜びを感じている。今後も皆さんの力になれるよう、また、会員の皆さんにダンロップタイヤに親しんでもらえる活動に取り組みたい」と挨拶。
来賓の加藤剛士市長、中野秀敏道議会議員が「日本が誇る企業が名寄で活動いただいていること、また、名寄のさまざまなイベントへご協力いただいていることに感謝申し上げる。この地で憂いなく仕事ができるよう、応援させていただきたい」などと歓迎の言葉を述べた。
住友ゴム工業の村岡清繁取締役常務執行役員が「名寄の河川敷でスノータイヤのテストを開始した1982年から42年間にわたる長い付き合いで、住友ゴムにとって名寄は非常に大切な開発拠点となっている。人のつながり、仕事のつながりを大切に、皆さまのご期待に応えられる良い商品をつくっていきたい。引き続きご支援よろしくお願いします」と感謝した。
懇親の集いでは、参加者は飲食をともにしながら、厳冬の中でテストを重ねるスタッフたちの労をねぎらうとともに、テスト隊の紹介や、ビンゴゲームなどで楽しいひとときを過ごしていた。