【名寄】
名寄ピヤシリ銃剣道少年団(寒河江正博代表)の団員たちが、全国大会で健闘した。第36回全国高校生銃剣道大会の団体戦で準優勝。また、2024年度全日本少年少女武道(銃剣道)錬成大会の銃剣道中学3年生の部で山縣龍二さん(名寄中3年)が準優勝、短剣道小学4年生以下の部で谷伊織さん(名寄東小4年)が優勝。団員たちが20日午後3時に市役所名寄庁舎を訪れ、加藤剛士市長に報告した。
全国高校生大会は、7月27日に宮城県岩沼市総合体育館で開催。
団体戦(54チームエントリー)は、先鋒・谷武蔵さん(名寄高2年)、中堅・石山蓮さん(名寄高1年)、大将・石山響さん(同)のチームで挑んだ。
決勝は1勝1敗で大将戦となり、相手に「一本」を取られた後、ピヤシリ少年団が「一本」を取り返す接戦で試合終了。審判による判定となり、1対2で惜しくも敗れ、準優勝となった。同大会では2019年の第31回大会で団体戦優勝を果たしている。
個人戦は、高校2年生の部(52人エントリー)で谷武蔵さんが5位、高校1年生の部(54人エントリー)で石山響さんが5位となった。
全日本少年少女大会は、8月7日に日本武道館で開催。
銃剣道団体戦中学生の部(24チームエントリー)は、先鋒・山縣さんら北海道選抜チーム「北風」が準優勝。
また、銃剣道中学3年生の部(17人エントリー)で山縣さんが準優勝、短剣道小学4年生以下の部(18人エントリー)で谷伊織さんが優勝した。
団員たちは名寄庁舎を訪れ、加藤剛士市長に結果を報告した。
谷武蔵さんは昨年の個人戦で優勝しており、「2連覇を目標にしていたが、焦った気持ちもあって、結果は5位になってしまった。団体戦は気持ちを切り替えて2位。今後は国体があるので優勝したい」。
石山蓮さんは「初めての出場で緊張もあって、個人戦は負けてしまった。その負けを引きずらず、団体戦では準優勝できてよかった。国体では緊張せずに臨みたい」。
石山響さんは「個人戦は体力がなくなってしまい、勝てなかったが、団体戦では活躍できたので、悪い部分をなくして国体に挑みたい」。
山縣さんは「中学生最後の大会では準優勝となり、悔しい結果だった」。
谷伊織さんは「今後は防具を身に付けるので、防具に慣れて全国大会で優勝したい」と意気込んだ。
加藤市長は「皆さんの頑張りがあって成績を残した。これからも精進して頑張ってほしい」と期待を込めた。
現在の団員は5人で、月・水曜日に名寄東中学校格技室、土曜日に市スポーツセンターで練習している。
今後は10月12日から14日まで佐賀県大町町で開かれる国体の銃剣道少年の部に、谷武蔵さん、石山蓮さん、石山響さんによるピヤシリ少年団チームが初めて出場する。
寒河江代表は「練習の成果が出てきている。全国高校生大会の準優勝が自信となり、国体では緊張しないで臨むことができると思う」と語る。