【名寄】
中学軟式野球クラブチームの名寄ベースボールクラブ「NABBC(ナビック)」(中村耕司代表)は、沼田町などで開かれた「オールジャパンベースボール中等部全国大会北海道予選」に出場。2年連続となる優勝を飾り、10月に静岡県で開催される全国大会に出場する。これにより、今月24日から広島県で開催される全国大会「第35回瀬戸内少年軟式野球広島県交流大会」と合わせ、全国2大会への出場を決めた。
同クラブは、名寄市内や近郊の中学生を対象に、地域の野球力のレベルアップを担う選手育成が目的で、2019年4月に発足。現在は名寄、美深、下川の中学生27人が所属し、上川北部地域人材開発センターグラウンドを拠点に活動している。
オールジャパン大会北海道予選は、今月3、4の両日に沼田町、北竜町、深川市で開催され、16チームが出場してトーナメント形式で対戦。
ナビックは、初戦で旭川ベースボールクラブに26―0、2戦目で留萌ベースボールクラブに8―2、準決勝でオホーツクamigoに5―3で勝利。決勝は網走ベースボールクラブと対戦。初回に久保海斗君(風連中3年)の満塁ホームランが飛び出すなど、9―5で勝利。2年連続で全国大会への出場を決めた。
坂東聖治監督によると、今大会では本塁打2本、3塁打8本、2塁打5本と長打で打ち勝った。坂東監督は「先週、札幌で開催された北海道中学軟式野球連盟の夏季大会で、2年生が主体の札幌チームに2―1で敗れ、2回戦で敗退した。よく1週間でここまで持ち直した」などと語る。
オールジャパン全国大会は、10月12日から14日まで静岡県で開催。全国各地から32チームが出場し、トーナメント形式で争う。
坂東監督は「オールジャパンは、3年生にとって最後の大会。昨年はベスト16だったので、ベスト8入りを目指したい」。
また、今月24日に開幕する広島県交流大会に向け、坂東監督は1番に暑さ対策を掲げる他、大会は8チームによる予選トーナメント戦を経て、クラス別(予選1位同士、2位同士など)で対戦し、優勝、準優勝などを決定する形のため、「得失点差も絡んでくるので、勝ち方が問われると思う」と気を引き締める。
今年のナビックは、打力を生かすとともに、主将の中瀬遥駿君(美深中3年)、山本龍聖君(名寄中3年、副主将)、山口桃季君(風連中3年)の投手3人を中心に試合を組み立てるスタイルという。
中瀬君は「試合中の声出しなど、チームの雰囲気づくりを大切にして、相手の雰囲気にのまれない―ということを心掛けてきました」。
北海道予選を振り返り、「冬場は、より重い木製バットを振り込んでパワーがついたと思います。今大会でもみんなバッティングが良かったので、練習成果が生かされたと思います。昨年も全国に出場しているので、優勝は意識していました。全ての試合を雰囲気良くでき、打ち勝つことができたと思います」と語る。
全国大会2大会出場に、中瀬君は「昨年の新人戦がボロボロで、3年生も少なく、どちらの大会も全国に行けるとは思っていなかったので、とてもうれしいです」と笑顔。
全国大会に向けて、中瀬君は「広島大会では、最初から良い球場で試合ができるので、初戦を勝ち抜き、優勝を目指したいです。オールジャパン大会はチーム数が多いので、できるだけ勝ち上がれるように頑張りたいです」などと意気込みを語る。
ナビックのメンバーは次の通り。
中瀬遥駿(美深中3年・主将)、山本龍聖(名寄中3年・副主将)、澤谷悠翔(下川中3年)、久保海斗(風連中3年)、篠原柊翔(名寄中2年)、竹内奨(同2年)、星虎汰郎(同2年)、萬城目健太君(同2年)、金子虎煌(同2年)、伊藤颯亮(名寄東中2年)、三木大和(美深中2年)、吉田航生(同2年)、大内晴生(同2年)小原優都(風連中2年)、今井涼雅(同2年)、金子辰煌(名寄中1年)、田渕陽翔(同1年)、中田皓大(美深中1年)、三木和馬(同1年)、福田悠成(同1年)、足立大夢(同1年)、木村星翔(同1年)、橋本和昊(名寄東中1年)、黒川景太(名寄1年)、東田虎大(智恵文中2年)、夏井光輝(同2年)、山口桃季(風連中3年)