【名寄】
第62回オホーツク圏青少年剣道大会(紋別剣道連盟主催)が、18日に紋別市で開かれ、名寄ピヤシリ剣道スポーツ少年団と風連剣道スポーツ少年団の合同チームが、団体戦の男子小学生高学年の部で初優勝を果たした。また、個人戦でも2人が3位に入賞して健闘し、関係者を喜ばせている。
道東、道北で活動している剣道少年団を中心とした恒例大会で、名寄、風連の両団も合同で出場している。
両団は今大会、小学校5・6年生対象の団体戦男子小学生高学年の部(18チーム出場)に合同の2チームを出場。トーナメント戦で行われ、名寄・風連Bチームは1回戦で惜しくも敗れたが、シードとなった同Aチームは2回戦と3回戦で旭川のチーム、準決勝で千歳のチーム、決勝で砂川のチームに勝ち、見事、同大会団体戦で初優勝を飾った。
過去の団体戦の結果は、8年前に中学男子の部で3位、6年前に小学生女子の部で準優勝が最高の成績だった。この結果を上回っての初優勝で、Aチームの大将を務めた女子の城山蓮佳さん(風連中央小6年)は「1勝されてもすぐに取り返す試合が多く、チーム一丸となって戦って優勝できてうれしかった」と笑顔で話す。
個人戦でも名寄少年団の橋本光生君(名寄東中3年)と、風連少年団の渡辺美羽さん(風連中央小4年)が3位に入賞して健闘。両団の団員が同大会の個人戦で入賞するのは初めてだ。
男子中学生の部(40人出場)に出場した橋本君は、1、2回戦で旭川の選手、3回戦で北見の選手に勝ち、準決勝で砂川の選手に敗れたものの、3位となり、「うれしさもあるけど、悔しさのほうが大きい。これから中川や網走、砂川で大会があるので優勝目指して頑張りたい」。
小学4年生以下の女子小学生低学年の部(23人出場)に出場した渡辺さんはシードとなり、2回戦で旭川の選手、3回戦で猿払の選手に勝ち、準決勝で釧路の選手に惜しくも敗れ、「目標だった1位になれず悔しかったけど、3位に入賞できてうれしい。来年は高学年の部で優勝を目指したい」と振り返り、今後の抱負を語った。
少年団を指導する名寄剣道連盟の今井利憲会長は「週4、5回に練習量を増やした成果が出たと思う」とし、「名寄、風連の地域が協力して剣道ができる環境基盤を整えており、これからもしっかりと子どもたちを育成していく」と話しており、今後の活躍にも期待が寄せられている。
団体戦で優勝した名寄・風連Aチームの選手は次の通り。
▽先鋒=熊谷桔平(名寄南小6年)▽次鋒=奥山壮太(名寄東小6年)▽中堅=浦島銀之助(名寄南小5年)▽副将=黒川巧真(同)▽大将=城山蓮佳(風連中央小6年)