名寄南小、今年で開校100周年 式典や「カズン」コンサートなど計画 実行委員会組織して記念事業実施へ

【名寄】

記念事業などを協議した
第1回実行委員会の様子

名寄南小学校(井上隆一校長、児童458人)は、今年で開校100周年。記念の節目を祝うための第1回実行委員会(委員長・富田耕一郎PTA会長)が17日、同校で開かれた。計画によると、記念事業として式典や歌手グループ「カズン」による記念コンサートなどを計画。また、児童有志からなる実行委員が中心となった記念企画も予定され、地域住民やPTA、児童たちが一体となって100年の歩みを祝う。
同校は、1924(大正13)年10月に名寄南尋常小学校として市内西2南9(現在の南広場)に開校。41年に名寄南国民学校と改称、47年に現在の校名となった。児童数のピークだった58年には1419人が在籍した。
70年に南小、曙小、共和小が新設統合し、現在地に新校舎(旧校舎)工事に着手。72年には智東小とも統合し、同年完成した新校舎(旧校舎)に移転。さらに78年には弥生小とも統合した。
その後、平成に入り、少子化の波が押し寄せると同時に、学校施設の老朽化も進み、豊西小との統廃合も含め、2008年以降に新校舎建設の動きが加速。16年5月に現校舎の落成記念式が行われ現在に至る。
開校以来、1万1986人の卒業生を輩出し、地域とともに学校教育の長い歴史を刻んでいる。
100周年の節目に当たり、地域住民やPTAなどから、学校をみんなでお祝いしたい―との声があり、歴代や現職のPTA役員、地域連携協議会、地域の企業・住民ら15人と、教職員で実行委員会を組織した。
第1回実行委員会では記念事業として、記念誌の作成や、10月22日午前には同校を会場に記念式典を挙行。同日午後には、歌手グループ「カズン」を招いた記念コンサートを計画。「カズン」は2013年9月にも同校を訪れコンサートを開催した経緯があり、100周年を記念して再び来校。児童たちが10年以上にわたって歌い継いでいるカズンの「one」「僕が君から借りたもの」「wave」を、児童たちと一緒に歌声を響かせる予定。
児童から選出された実行委員が中心となり、100周年記念事業のキャッチコピー作成(全校児童から意見を集めて集約中)や、100年の歴史を振り返る企画、記念式典でのお祝い企画などを予定。
この他、開校100周年を広く周知するための横断幕設置や、企業などへ支援を求めることなども検討されており、実行委員会では今後も会合を重ねながら、内容を練っていく考え。