名寄市 風連中央小学校で防災体験 浸水や降雨体験など、中名寄小と智恵文小中も参加

【名寄】

市主催の防災訓練「防災体験教室2024」が、9日午前8時40分から風連中央小学校(野崎師靖校長)で行われ、児童たちがプログラムを体験して防災の重要性に理解を深めた。
同教室は、旭川開発建設部名寄河川事務所との共催。陸上自衛隊名寄駐屯地、名寄消防署、市社会福祉協議会、市内在住の防災マスターの協力、公益財団法人B&g財団の支援を受けて実施した。
また、防災・減災行動について「自ら考え判断できる能力」や「想像力」を身に付けてもらうことを狙いとし、今年も道による小学校での「一日防災学校」と連携した。
教室には同校をはじめ、中名寄小、智恵文小中学校(前期課程)の児童合わせて約120人が参加。1年生から3年生の低学年と4年生から6年生の高学年にグループを分け、各プログラムを体験した。
地下浸水体験では、ドアを開放する際の重さや開放時に侵入してくる水の勢いなどを体験。児童たちは、水深約30cmのドアを2人がかりで押して開放に挑戦したが、予想以上に重く動かないドアに驚いた表情を見せ、地下浸水の恐ろしさを実感していた。
降雨体験では約150mmの猛烈な雨を体感。経験したことのない大雨に児童は身を縮めながら耐えていた。
段ボールベッドの組み立ても体験した他、ボートやドライスーツの水難救助資機材の装備品展示、○×クイズ形式の非常持ち出し品紹介。胸骨圧迫の方法やAED(自動体外式除細動器)の使い方も学び、災害の恐ろしさと防災の大切さを実感していた。