【名寄】
名寄市出身、北海高校3年の夏坂匠平さん(18)が、2025年度全日本ジュニア柔道体重別選手権大会(全日本柔道連盟主催)の男子73kg級の部で3位入賞。大学生の強豪選手もいる中で健闘した。
夏坂さんは2007年9月14日、名寄市の生まれ。名寄東小学校、名寄東中学校卒業。中学卒業まで山下道場(主宰・山下徹さん)に通った。
5月25日に千歳市開基記念総合武道館で開かれた第57回北海道ジュニア柔道体重別選手権大会の男子73kgの部で優勝し、全日本ジュニア選手権への出場を決めた。
全日本ジュニア選手権は、今年中に15歳~20歳となる選手が対象で、9月13日に女子、14日に男子の試合を埼玉県立武道館で実施した。
夏坂さんは、北海道代表として出場。男子73kg級の部は北海道、東北、関東、東京、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の各地区代表、全柔連強化委員会推薦選手の合計19人がエントリーした。
1回戦はシードで、2回戦は関東ジュニア選手権優勝者(大学3年)と対戦。相手は強豪の選手だが、試合開始40秒で得意技の「袖釣り込み腰」を豪快に決めて「一本」を取った。
準々決勝は近畿地区代表(大学2年)と対戦。積極的に攻めの姿勢で相手にプレッシャーをかけたが、「有効」を取られて、惜敗した。
その後、ベスト8敗退者対象の敗者復活戦に回り、九州地区代表でインターハイのベスト8選手(高校2年)と対戦。組手と攻めの姿勢で相手を圧倒し、試合終了3秒前に「内股透かし」で「技あり」を取った。
3位決定戦は九州地区代表(高校3年)と対戦。序盤から攻め続け、常に優位に試合を運んだ。最後に「袖釣り込み腰」を掛けて相手にかわされたものの、「小外刈り」を決めて「一本」を取り、3位入賞した。
山下道場で指導に当たっている父の泰輔さんは、匠平さんの試合を観戦。
「勝利した試合は全て相手を投げていた。以前は投げにいくまでに相手に先手を取られることが多かったが、今は先んじて技を掛けて決めている。山下先生から教わってきたことを全国大会の舞台で発揮。袖釣り込み腰を決めた時は会場が湧いていた」と高く評価する。
匠平さんは、今年のインターハイは初戦で敗退。泰輔さんは「今回の全日本ジュニア選手権3位で自信を持ったと思う。インターハイが終わり、もがきながら稽古を積んできた。自分の柔道が全国大会で通用しているので、さらに技を磨いて、常に日本一を見据えてほしい」と期待を寄せる。
なお、全日本ジュニア選手権の入賞者は、講道館杯全日本柔道体重別選手権大会に選抜される可能性があり、講道館杯で入賞すると国際大会代表の選考になるとのこと。
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