名寄消防 「信頼と負託に応えられるよう精進」 創立120周年記念誌完成で祝賀会 地域防災の推進へ気持ち新たに

【名寄】

名寄消防創立120周年記念誌完成祝賀会が、21日午後6時からホテル藤花で開かれ、関係者が集い記念の節目を祝うとともに、地域防災活動のさらなる推進へ気持ちを新たにした。
名寄消防は1904年6月に私設消防が組織されたことが起源。市内西2南2に詰め所を置き、組頭1人、消防手ら計31人でスタート。07年には北海道庁令で公設消防組として認可。
大正に入ると腕用ポンプが増設。その後、ガソリンポンプが配置され、25年にはポンプ付き自動車を購入。27年に初めて常設消防を設け、常備員を配置。39年には勅令・警防団令によって名寄町警防団が組織され、呼び名も団長などと変更。48年に自治体消防に移行。
71年に名寄、下川、美深、風連で上川北部消防事務組合を設立。72年に中川と音威子府が加入。79年、市内大通北1にあった庁舎を現在地(市内西4北3)に移転した。
祝賀会は、先人の軌跡を後世に伝えていくことなどを目的に、作成委員会を組織して編集作業に取り組んできた、記念誌の完成を祝うもの。祝賀会には団員、署員、来賓ら約40人が出席。
大野先男風連消防団長による開式の言葉に続き、宮下昌樹名寄消防団長が「近年はこれまでに経験のないような自然災害の発生や、社会情勢の急激な変化に伴う、複雑、大規模化した災害が発生し、緊迫している状況にある。われわれはあらゆる災害に対応できる専門知識、技能の習得に努め、時代の変化や社会の変革を的確に把握し、地域住民の信頼と負託に十分応えられるよう精進を重ねていきたい」と挨拶。
谷口直寿名寄消防署長が「名寄消防が120周年という長い歴史を迎えることができたのは、皆さんのご支援とご協力のたまもの。消防活動は命を守る崇高な使命を持っているが、それを支えるのも地域の皆さまの絆と信頼。これからも皆さまとの連携を大切に、一層の努力を重ねていきたい」と決意。
来賓の橋本正道副市長、山田典幸名寄市議会議長が日頃の消防活動に感謝するとともに、「新たな知識や技能を身に付けていただきながら、地域住民の生命や財産を守るという崇高な使命に取り組んでいただきたい」などと祝辞を寄せた。
遠藤豊明上川北部消防事務組合消防長の音頭で祝杯。祝宴では消防の歴史を映像で振り返り、最後は吉田肇名寄消防後援会長の万歳三唱で、名寄消防のさらなる発展に願いを込めた。

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