名寄産業高校卒業式、31人が新たな未来へ一歩 「友達、先生、家族に感謝」思い出詰まった学び舎巣立つ

【名寄】

名寄産業高校(八丁正樹校長)の第15回卒業証書授与式が、1日午前10時から同校で行われた。
式典には卒業生31人(酪農科学科4人、機械・建築システム科15人、生活文化科12人)と在校生(32人)、保護者、教職員が出席。
卒業証書授与では、担任教諭から生徒一人一人の名前が呼ばれ、八丁校長から卒業証書を授与。皆勤賞、産業教育振興中央会長賞など各種表彰受賞者が紹介された。
八丁校長が「いよいよ新しい世界に旅立つときがきた。皆さんは政府の緊急事態宣言から始まった高校生活だったが、学業や各種大会などで青春の力を発揮してきた。物づくりを通じて得た経験を今後も生かしながら、自他への思いやり、公共マナーの順守、相互の助け合いなど不易な物の大切さを認識し、自信を持って人生を歩んでいってほしい」と式辞。
加藤公太PTA会長の祝辞に続き、在校生代表の今野陽南さんが「3年生の皆さんは、いつも私たちの手本として導いてくれた。共に過ごしたこの2年間は、何ものにも代えがたい大切な思い出。皆さんから教えられた、仲間を信じる心、努力することの大切さを、これからの学校生活に生かしていきたい」と送辞。
卒業生を代表して遠藤流星さんが、3年間の学校生活を振り返りながら、「3年生となり、自分と向き合い、将来について考えることが多くなった。クラスメートの進路が決まっていく中で、その重圧や将来への不安が入り交じり、逃げ出したくなるときもあった。そのような中で、卒業を迎えることができたのは、友達、先生、家族が支えてくれたおかげ。高校で過ごした日々を胸に、自分たちの夢に向かって頑張っていきたい」と答辞を述べた。
卒業生は、通い慣れた学び舎に別れを惜しみながら後にした。