名寄自動車学校 交通安全意識を高める 講習やパトカー展示など多彩 「一日学校開放」にぎわう

【名寄】

名寄自動車学校(和田敏明管理者)の「一日学校開放」が、7日午前9時から同学校で行われ、訪れた人たちは交通安全講習やパトカー展示などを通して、交通安全意識を高めた。
春の全国交通安全運動(6~15日)に合わせて実施。毎年春と秋に開催し、コロナ禍で中断していた時期があるが、秋は昨年から再開。春は5年ぶりの開催となった。
開会で和田管理者は「市民の交通安全を願い、交通安全関係団体と協力して運動を開始しよう」と挨拶。
続いて交通安全講習会で名寄警察署の佐藤裕太交通課長が講話。
同運動の重点となっている①こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践②歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行③自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守④飲酒運転の根絶⑤スピードダウンと全席シートベルト着用の徹底―を挙げ、安全運転と事故防止を促した。
同署の取り組みとして「徹底した交通指導、取り締まりを行い、悪質な運転を是正する。速度超過や歩行者妨害、シートベルト非着用の取り締まりを実施。事故の多い国道40号では速度取り締まりを徹底。移動オービスを生活道路や中道に設置し、これまでにない取り締まりを実施するので、速度には気を付けてほしい」。また「交通安全は一人一人の意識が重要。隣の方の命を守るのは皆さんです」と呼びかけた。
同署警備係はオウム真理教の現状を説明。現在は「アレフ」「ひかりの輪」に分かれて活動し、勧誘の手口で「教団名を隠して街頭での声かけや、SNSでヨガや占いに興味を持った人に接触。教団の名前を変えて信者を獲得し、以前のように活動している。勧誘されたり、悩んでいる人がいたり、怪しい話を聞いたら警察まで相談を」と呼びかけた。
その後、パトカーと事故処理車を展示。パトカーは速度取り締まりのレーダーを搭載したもので、サイレンを鳴らしたり、マイクを手に取る人もいた。
事故処理車はワゴン型の車両で、事故現場で使用する規制用コーンなど資機材を搭載。車外の電光掲示板には「検問」「事故」などと表示し、通行車両に注意を喚起して、警察官の受傷防止につなげており、装備を目にしながら関心を深めた。
その他、夜光反射材と交通安全啓発グッズ配布、自転車シミュレーター、セグウェイ体験、ゴーカート試乗、ドローン体験、ポニーやヤギ、ウサギとの触れ合いもあり、多くの来場者でにぎわいを見せていた。