初優勝して歴史に名を刻む 名寄中男子ソフトテニス部、全道中学団体大会で快挙 加藤市長、岸教育長に活躍を報告

【名寄】

名寄中学校男子ソフトテニス部が、ケンコーカップ第45回北海道中学生団体対抗ソフトテニス大会で初優勝する快挙を成し遂げ、全国大会の切符を手にした。大会に出場した部員8人は、29日午後4時45分に市役所名寄庁舎を訪れ、加藤剛士市長らに結果を報告した。
 同大会(中学1、2年生対象)は1月に滝川市で開催され、全道各地の強豪校から15チームが出場。試合は全てダブルス戦で、各チームの代表3ペアが1試合ずつ行い、2試合先取で勝利。負けたら終わりの一発勝負のトーナメント戦で全国大会の出場権を争った。
名寄中は、前回大会の覇者が上川管内の中学校だった関係からシードとなり、2回戦からの試合に。初戦の相手は苫小牧市の和光中学校で、3対0の全勝で勝利した。
準決勝の相手は、本年度の中体連で準優勝した岩見沢市の光陵中学校。1試合ずつを取り合う接戦の末、名寄が2対1で競り勝った。
決勝戦は、全道トップの実力として知られる選手2人を擁する北広島市の大曲中学校。準決勝と同様、1試合ずつを取り合い、勝った方が優勝となる最終試合では、1年生の藤原悠綺君・佐々木准一君ペアが見事に勝利を収め、初優勝して北海道の頂点となった。
これにより、3月29日から三重県四日市市で開催される第9回全国ミズノカップジュニア選抜ソフトテニス大会に出場することも決まった。
名寄庁舎を訪れた生徒たちは、1人ずつ全道大会の結果などを報告。部長の渡邊怜音君(2年)は「初優勝できてうれしい。支えてくれたチームのメンバーや保護者、指導していただいた藤井大地先生(顧問)など全ての人たちに感謝している」と優勝を喜び、「全国大会では全道大会の時よりもレベルアップして挑み、一つでも多く勝てるよう頑張りたい」と力強く抱負を述べた。
藤井教諭も「夏の中体連を勝ち取れなかったこともあり、3年生引退後の昨年8月から『歴史に名を刻もう』をテーマに新チームで練習してきた。3年生の思いも背負って練習に励み、さらに力をつけて成長したことで優勝できたと思う」と生徒の頑張りを伝えた。
報告を受けた加藤市長と岸小夜子教育長は「初の優勝おめでとう」と喜び、「快挙でありうれしい。チーム一丸となって戦った結果だと思う。全国大会まで残り約2カ月だが、貪欲にさらに技術を磨いてレベルアップし、素晴らしい結果を出せるよう期待している。また、全国大会での多くの選手との出会いは貴重な経験となるため、その経験をこれからの生活に生かしてほしい」などとエールを送った。
大会出場メンバーは次の通り。
▽2年生=渡邊怜音、清水煌太、長渡蒼悟、福原一凪▽1年生=藤原悠綺、佐々木准一、南智喜、上島琉偉

全道大会で素晴らしい結果を残した部員たち