在来馬ハナの居る冬の森林・美桑が丘

 筆者の飼う北海道和種馬(どさんこ)のハナは、今シーズンから、冬期間も下川町南町の「美桑が丘」で放牧している。
 美桑が丘では、町民主体の憩いの森林づくりが進められ、さまざまな活動を展開。ハナも春から秋まで森林でササや草を食べている。
 同丘での冬の放牧は今季が初で、冬用の柵と馬が自由に出入りできる小屋を整備して放牧し、朝と晩に乾草を与えている。
 同丘南側の敷地に調教運動させる場所も設けていただき、指示通りに走らせる調馬索運動を行い、馬の心身を整えている。除雪された敷地も活用し、ひき馬や裸馬騎乗、馬そりも楽しみながら、ハナとの運動と対話を重ねている。
 同丘での越冬1年目は手探りで、改善を図りながら活動中。柵の支柱もハナの力で動く場所が見つかり、控え柱で押したり、ワイヤーで引いて固定した。
 越冬拠点が、まちなかに近い「美桑が丘」(桜ヶ丘公園フレペ広場から道道挟んで向かい)になったことで、冬も住民が徒歩でハナに会いにいくことが可能となった。若干であれば、車で行くこともできる。
 同丘までの往復を冬の散歩コースにして、毎日、ハナと触れ合ってくださる高齢の夫妻もいる。
 調馬索、ひき馬、乗馬、馬そりも、希望する方に体験してもらっている。
 ハナの小屋出入り口には餌箱を備え付け、日中は気軽に餌をあげて触れ合うこともできる。餌を与えてくださるときは、馬と人の安全のため、事前に筆者(メールcomyu@blue.plala.or.jp)に連絡をいただきたい。
 春・夏・秋のハナは、筆者を乗せて移動しながら、いろいろな場所を訪れたが、冬は美桑が丘に常駐しており、冬こそ同丘までハナに会いに来ていただきたいと思っている。ハナが運動中のときは、頑張っているハナを見守ってくださるとうれしい。
 美桑が丘の積雪の森林とともに、馬のあるひとときを楽しんでほしい。

<今回は2025年1月18日付名寄新聞掲載の記事を基に再構成しました>