地域とともに68年 4月から南保育所と統合 名寄市西保育所、閉所式で別れ惜しむ

【名寄】

名寄市西保育所(谷口恭子所長、入所児69人)の閉所式が、25日午前10時から同所で行われ、出席した関係者や入所児たちが3月末で閉所する同所との別れを惜しんだ。
同所は1955年7月、西6南2に定員60人で開所し、81年に現在の西6北4に移転。子育て支援の拠点施設として地域とともに開所から68年の歴史を歩んできた。
閉所は、施設の老朽化や少子化などを理由に南保育所(西6南9)と統合し、4月から市立認定こども園「あいあい」(同)が開園することに伴うもの。
閉所式には同所職員をはじめ、3歳から5歳の入所児や来賓などが出席。
設置者代表の加藤剛士市長に代わり、渡辺博史総務部長が「68年間支えていただいた地域と安心安全な保育の提供に尽力したスタッフらに感謝している。閉所は残念だが、統合後も歴史と伝統を引き継ぎ、新たな歴史を築くため、見守り、支えてほしい」。
谷口所長が「運動会や避難訓練などの保育所行事に協力いただいた17区町内会に感謝したい」とし、「4月からは別々になるが、ここでの思い出を胸に、閉所までの残りの期間も含め、新しい場所でも楽しい思い出をたくさんつくってほしい」。
同所父母の会の西垣充孝会長が「閉所はさみしいが、新しい施設でも楽しく安心して過ごすことを願っている」などと挨拶した。
続いて、長年にわたって保育所活動に協力してきた17区町内会へ感謝状が贈呈され、代表して入所児3人が「ありがとうございました」と、伊藤喜久男会長らに感謝状と花束を手渡した。
また、同所職員が制作したDVDの上映では、開所からの記録を写真のスライドや動画で振り返った。
最後に、入所児全員の手形入り壁面制作の前で、出席した入所児全員が「さよならぼくたちのにしほいくしょ」(「さよならぼくたちのほいくえん」の替え歌)を元気いっぱいに歌い、閉所まで残り約2カ月となった同所との別れを惜しんだ。
名寄市南保育所の閉所式は26日午前10時から同所で行われる。