餅つきで1年締めくくる 陸上自衛隊名寄駐屯地の年末行事

【名寄】

陸上自衛隊名寄駐屯地(司令・藤田明大第3即応機動連隊長)の年末行事が、19日午前10時半から同駐屯地体育館で行われ、餅つきで今年一年を締めくくった。
同駐屯地の仕事納めに合わせて行っている恒例の行事。この日は名寄産もち米「はくちょうもち」30㎏が用意され、来賓、各部隊長・隊員合わせて約80人が参加した。
藤田司令が、2023年を振り返り、「世界を取り巻く情勢は、複雑な環境が続いている。昨年12月に安全保障3文書が決定し、国家防衛戦略の中に防衛力の抜本的な強化がうたわれ、まだまだソフト面、ハード面の強化が必要という認識を持っている。あらゆる事態に備え部隊を鍛えていきたい」と決意。
地域との交流推進へ「コロナも5類に移行し、地域の皆さまとの交流も再始動。昨年は駐屯地創立70周年を迎え、市中パレードも実施させていただいた。今年一年お世話になりました。来年も『地域に根差した、活力のある健全で信頼される駐屯地』を目指していきたい」と話した。
来賓を代表し、名寄地方自衛隊協力会長の加藤剛士市長が「名寄駐屯地にとって素晴らしい活躍の一年だったと思う。地域へのさまざまな支援に感謝するとともに、冬季スポーツ競技など、引き続きご支援を願いたい。皆さんの頑張りをしっかりサポートさせてもらいたい」と挨拶。
名寄駐屯地朔北太鼓のメンバーが「四季打ち」「山彦」など、勇壮な和太鼓演奏を披露。惜しみない拍手が送られた。
餅つきでは、会場に「きね」と「臼」を用意。法被姿の来賓や部隊長、隊員が各所に分かれ、「よいしょ、よいしょ」の掛け声に合わせ、力強くきねを振り上げ餅をつき、親交を深めた。