大雪祭 上川・東川アートフェスティバル

上川大雪祭は「ヒト」と「ヒト」の交流、そして地域や自然界との関わりから内なる命への尊厳と 自己の生きる意味を見出し、お互いを尊重し、助け合い、豊かな「風土」を次世代に繋ぐことを目的とし、荘厳にそびえる大雪山の麓、上川町で 2023年に始まりました。

多くの方々に「森」を外側からではなく内側から観てもらう事を目指し、文化と人と 森の融合がこの地域に新たな暮らしを生み出すことを願い、文化的有効活用を 計画しているトドマツの人工林「大雪 高原旭ヶ丘森のホール」を舞台としました。第一回目は彫刻家 安部大 雅が間伐材を用いたインスタ レーション、昨年は、会場に大雪森のガーデン白樺の丘を加えた二箇所で、彫刻家 谷口顕一郎が、 上川町で採取した「凹み(人工物上にできた破損箇所など)」を用いた平面オブジェクトなどの野外展示を行い好評を得ました。

このたび上川大雪祭は、同じ大雪山系を風景に持つ東川町と連携して開催する芸術祭「大雪祭」として飛躍を遂げます。 上川町会場では、上田走が独自の文様「くる」を使った立体作品「くる文式土器」による作品群「くる文式ドキドキ」、川上りえが太古の水位を可視化するプロジェクト「 Flat and Dynamism 2025」を展開し、 景観に新たな感覚と視点を生み出します。また、谷口顕一郎の昨年の平面オ ブジェクトが今年は立体作品へと変貌を遂げ、森のホールを飾ります。そして、奈木和彦が雄大な大雪山系の山々をモチーフに描き下ろした絵画二点を発表します。 東川町では各会場に散らばり個展形式での発表となる四名の作品が彫刻美術館・松田与 一記念館に一同に集まります。さらに、文化複合施設せんとぴゅあでは、バードカービング作家北尾久美子による作品展示や吉田重信の「光ノ鳥プロジェクト」のワークショップ、明治の家を会場にした 子ども向けワークショップなど多彩な内容になっています。

この芸術祭が開催されることにより、北海道の最高峰大雪山を中心に新たな人の流れ・交流が生まれ、そして将来的には大雪山文化圏という新しい地域概念を作っていければと願います。その始まりとなる本企画をぜひご覧ください。

【プログラム】
アーティストトーク
 上田走・川上りえ・谷口顕一郎・奈木和彦
 日時 9月13日(土) 13:30-15:00
 場所 東川町 彫刻美術館 松田与一記念館
 申し込み 不要
 料金 参加無料
クロストーク
 谷口顕一郎×平松悠揮×立石貴久
 9月14日(日) 13:30-14:30
 上川町大雪高原旭ヶ丘 森のホール
 申し込み 不要
 料金 参加無料
奈良裕之による野外コンサート
 大雪高原旭ヶ丘・森のホール 9月14日(日)15:00~ 入場無料、雨天中止 奈良裕之 北海道・釧路出身。民族楽器を即興で奏でるという独自のスタイルで、1994年よりソロの演奏活動を始める。ライフワークとして、教育・福祉施設などで演奏し、音を通じて人々と深い交流を重ねる。舞路・詩・絵画・写真・アイヌ詩曲舞踊団「モシリ」など、様々なアーティストとのコラボレーションも多数。

日時 9月12日(金)-9月23日(火・祝)

場所 上川町・東川町各所

問い合わせ 上川町林務係(担当:平松、石田) TEL: 01658-2-4057

      東川町文化交流課 TEL: 0166-82-2111(内線764)

公式WEBサイト https://taisetsusai.com

SNS 大雪祭公式インスタグラム https://www.instagram.com/kamikawa_taisetsu_festival/