天塩弥生駅 道産子馬の「ハナちゃん」 引き馬体験で楽しく触れ合う

【名寄・下川】

 道産子馬「ハナちゃんとのふれあい広場」が23日、旅人宿&田舎食堂「天塩弥生駅」で開かれた。訪れた人たちは引き馬体験などを通して「ハナちゃん」と楽しく触れ合った。
 「ハナちゃん」は、北海道和種馬(道産子馬)で、雌の13歳。人間の年齢に換算すると40歳程度。下川町在住の小峰博之さんが馬主で、2015年から飼い始めた。
 小峰さんと「天塩弥生駅」首席助役の富岡達彦さんは、富岡さんが下川町森林組合勤務時からの知り合い。「天塩弥生駅」は16年3月26日にオープン。以前から「ハナちゃん」と一緒に向かう計画をしていた。
 名寄への来訪は、21年4月14日以来2度目。前回は日帰りだったが、今回は「ハナちゃん」の負担を考慮し、ゆとりを持って2泊3日とした。
 「ハナちゃん」と小峰さんは、22日午前9時40分ごろ下川を出発。途中、上名寄地区の農家や中名寄小学校を訪れ、子どもたちが乗馬体験を通して触れ合った。また、「ハナちゃん」の姿を見て、声をかける人も。午後3時20分ごろ「天塩弥生駅」に到着。移動距離は25kmほど。
 到着後、「ハナちゃん」はおなかをすかせていたのか、勢いよく音を立てながら草を食べ続けていた。
 23日午前10時から「ハナちゃんとのふれあい広場」を開催。
 訪れた人たちは「ハナちゃん」と間近に向き合うとともに、体を優しくなでながら癒やされていた。
 さらに、引き馬体験も用意し、手綱を引いて「ハナちゃん」と一緒に歩きながら楽しく触れ合っていた。
 前進や方向転換をする時にはコツが必要で、小峰さんは「馬と『対話』するため、心と気持ちを通じ合わせながら、自分の行きたい方向を示して」とアドバイスしていた。
 訪れた人は「言うことを聞いてもらうのに難しさを感じましたが、おとなしくて、かわいいです」「自分の気持ちを伝えるのが大変だったけれど、思っていたよりも穏やかで、かわいいです」と感想を語っていた。
 また、ペットのトイプードルの「ゴン太くん」(雄、14歳)と訪れた人もおり、「ハナちゃん」と対面。最初は怖がっている様子だったが、次第に慣れて犬と馬が顔を合わせる、ほほえましい場面も見られていた。
 「ハナちゃん」と小峰さんは24日午前、「天塩弥生駅」を出発し、下川に戻った。

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