安全安心な環境充実　名寄市・認定こども園「あいあい」開園式　待望の子育て拠点施設を祝う

【名寄】

市立認定こども園「あいあい」の開園式・名寄市こども発達支援センター「こどもらんど」の移設式が、29日午前10時から同園（西6南9）で行われた。市立としては初めての認定こども園で、子どもをより安全に安心して育てられる新たな拠点施設となる。式では、出席した関係者が待望の施設開園を祝った。
「あいあい」は、老朽化した南と西の両保育所の老朽化や、多様化する保育ニーズへの対応などを目的に、両保育所（本年度末で閉所）を統廃合した幼保連携の認定こども園として整備した。
木育の観点をはじめ、木材をふんだんに使うことで温かみのある施設内となっていることに加え、園庭や園舎周辺に木や花を多く植え、子どもたちが自然に触れながら幅広い遊びを展開し、健やかに成長できる環境を整えた。
総合福祉センター2階にある発達支援センター（未就学児の発達障がい療育施設）も併設し、子育ての拠点施設とした。
開園式で加藤剛士市長は「保育ICTシステムを導入したことにより、保護者と円滑に情報を共有できることに加え、保育士の業務負担軽減による保育の質向上も可能とした」と最新設備によって環境が充実したとした。
また、「南と西の両保育所の長年の伝統と歴史を引き継ぎ、多くの出会いがあり、愛される園となるよう支援してほしい」と挨拶した。
山田典幸名寄市議会町と中野秀敏北海道議会議員が「地域の宝である子どもたちが健やかに成長できる施設となってほしい」などと祝辞を述べた。
続いて、園の愛称として採用された「あいあい」の応募者である市内在住の平間紫希華（しきか）さん（5）に、加藤市長から表彰状が授与された。
平間さんはゼロ歳児からの5年間、東保育所に通所していたとのことで、4月からは自分の考えた愛称が採用された「あいあい」に通園することとなっており、採用されたことに「うれしい」とし、4月からの通園について「楽しみ」と笑顔で話していた。
南保育所の3歳から5歳の39人が元気いっぱいに合唱を披露して式に花を添え、最後に加藤市長や来賓がテープカットを行い、新たな子育て支援拠点施設の完成を祝った。