宗谷漁協ホタテ初漁で港に活気 稚貝放流に備え漁場整備

宗谷漁協では15日、毛ガニ篭、ホタテ、ナマコの各漁船が一斉に出漁した。ひっそりしていた漁港には、漁船のエンジン音と漁師達の声が響き、最北の浜に海明けを告げた。
ホタテ漁は20隻が午前6時に宗谷港と東浦漁港から出漁。昨年の取り残しを採捕しながら、4月2日から始まる稚貝放流に向けて天敵のヒトデを駆除した。
宗谷港には、午後0時30分過ぎに漁船が帰港。岸壁に接岸した各船に、運搬する大型トラックが横付けすると船倉からモッコに入ったホタテを吊り上げて荷台に積み込み、加工場へ搬送した。
春の日差しが注いで穏やかだが、まだまだ凍てつく最北宗谷の海。沖の漁場から帰ってきた漁業者は「沖は寒かった」と話しながらも久しぶりの操業に笑顔を見せた。今年の稚貝放流は全体で2億5000万粒を放つ計画。
毛ガニ篭漁も解禁初日の15日に出漁して沖の漁場に篭入れ。海上模様が良ければ本16日に旬の毛ガニが初水揚げされる。

(塚本岳人)

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