SOYA PARTYによる、稚内公園を含む稚内市中央地区一帯のマップブックの作成作業が完了した。3000部を制作し、稚内に訪れる観光客や市民が手に取ることが出来るようにする。2年間かけて制作に励んできた尾崎強志さん(48)は「中央地区でお弁当やお菓子を買って、稚内公園でのんびりと食べてほしい。そんな思いでマップブックを作りました」と語った。
尾崎さんは稚内出身で、現在は東京を拠点に活動するグラフィックデザイナー。この2年間、稚内公園周辺で市民が歴史を学ぶ場や観光資源を広く伝える活動に尽力。北海道開発協会の地域活性化活動補助金を活用。2022年に実施した稚内公園でのハイキング、昨年には稚内森林公園での山歩きのワークショップの成果などを基にマップブック作成に励んできた。
マップブックはB4版で全8ページ。全体的なレイアウトやデザインは尾崎さんが担当した。表紙は稚内公園にいるエゾシカなどのデザインで、尾崎さんの同級生でイギリス在住の画家に依頼。テーマの〝流氷とけて〟には「現在は行き来が難しいサハリン。平和へのメッセージを込めました」と尾崎さん。
冊子では稚内公園と稚内森林公園のコースや中央地区の飲食店、スーパー、菓子店、公共施設などを紹介。稚内を代表するチャーメン、流氷まんじゅうなどのイラストは尾崎さんと共に仕事の経験があるイラストレーターが作成。稚内森林公園コースから一望できる市街地、中央商店街などの写真で見どころを伝えている。
尾崎さんによると、これまでは稚内公園、森林公園のコースを表記したガイドブック等が無かった状態で、特に森林公園の散策路は広く知られていない魅力あるコースが存在。景観が良く、途中にはエゾリスやシマリスなどの動物、草花など普段はなかなか見る・感じることが出来ない稚内の魅力が詰まっている。尾崎さんは「森林公園の散策路は日頃から管理が行き届き、綺麗にして頂いている。観光客や市民に浸透していけば」と感謝。
マップブックは6月上旬から先行して、稚内駅近くのゲストハウスTHE STAY WAKKANAIで配布。その後、市内の公共施設などで手に取ることが出来るようにしていきたいという。
(梅津眞二)
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