【名寄】
山下道場(主宰・山下徹さん)所属、名寄東中学校3年生の夏坂珠代さん(14)は、第15回十勝カップ秋季柔道大会の個人戦女子中学生の部で優勝。全試合とも「一本」で制しており、「これからも常に『一本』を取っていく柔道をしたい」と意気込んでいる。
同大会実行委員会が主催し、8日に新得町総合体育館で開催。全道各地の道場や少年団が参加し、強豪選手も一堂に会する主要大会となっている。
個人戦女子中学生の部には69人がエントリーし、体重による階級なしの無差別級で行われた。
夏坂さんは初戦から決勝まで全て「一本」を取って制し、優勝を決めた。
2回戦では相手に抑え込まれた場面もあったが、形勢を逆転して、立ち技から相手の体勢を崩し、抑え込んだ。
決勝は今年の第52回北海道中学校柔道大会(中体連全道大会)70kg超級の優勝者と対戦。これまでに勝利したことがない相手だったが、背負い投げから抑え込んだ。
試合を振り返って「2回戦は相手を投げて寝技をしようとしたら失敗し、抑え込まれてしまった。決勝は小学生の頃から4回対戦しているが、全て負けていて、勝てるか不安だった」と明かす。
不利な場面もあったが、今年の第55回全国中学校柔道大会(中体連全国大会)5位入賞の強さを発揮した。
今大会の反省点を踏まえながら今後に向けて「相手が崩れた時には、すかさず技を掛けること。一瞬でも投げられるタイミングがあったら投げることを意識したい」と気を引き締めている。
山下さんは「中体連全国大会、今大会の十勝カップと内容がとても良くなり、他に文句の付けようもない強さ。強豪が集まる春の十勝カップ、中体連全道大会、秋の十勝カップと制覇し、名実ともに北海道女子では一番となった」と高く評価する。
山下道場では現在、寝技を強化しているところで、他の子どもたちも今大会で成果を試しており、「負けても問題なく、挑戦することが大切。徐々にできるようになればよい」と奮闘を促す。
夏坂さんの父、泰輔さんは「抑え込まれたのは攻めた結果なので仕方ないこと。隙をなくすように精進してほしい。立ち技から寝技への連携が早くなっており、練習の成果が出ている」と期待を込めている。
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