市内風連町のMIOピアノ教室 山崎さん ブルグコン胆振F金賞 伊藤さん バッハコンなど全国へ 練習成果発揮して大舞台で健闘

【名寄】

トロフィーを手に喜びの表情を見せる山崎さん
(右)と伊藤さん

 市内風連町南町のMIO〔みお〕ピアノ教室(講師・海野未央さん)の山崎結平〔ゆうへい〕さん(11)=風連中央小5年=が、ブルグミュラーコンクール道央胆振ファイナルで金賞を受賞。伊藤煌晟〔こうせい〕さん(8)=名寄小3年=が、日本バッハコンクール札幌前期大会で優秀賞、グレンツェン動画大会で準優秀賞に輝く健闘を見せた。
 ブルグミュラーコンクールに出場した山崎さんは、9月の道央胆振大会千歳地区予選(小学5・6年A部門)に出場し、優秀賞を獲得。11月24日に北広島市芸術文化ホール「花ホール」で開催された道央胆振ファイナルに進出。課題曲25の練習曲から「進歩」を演奏し、見事金賞に輝いた。
 山崎さんは「『進歩』は、トムとジェリーみたいに飛び跳ねたりするようなところが良く、ブルグミュラーの中で一番好きな曲」と、今年の春からレッスンの一環で演奏してきたとのこと。ブルグミュラーコンには、小学2年生の時(ファイナルで特別賞)以来、2回目の出場。
 コンクールでの演奏を振り返り、山崎さんは「右手と左手のやり取りを感じて表現するところと、最初の音が響きのある音をつくれるよう気を付けた。中間部分は表現を変えるように演奏し、曲の最後は力強さを出して、曲名の通り進歩する感じを出しました」と語る。
 コンクール前は、学校でもインフルエンザが流行し、体調管理には万全を期したとのこと。「当日は、今までの練習成果を出し切れるように心がけた。演奏直前まで、先生や鈴ちゃん(海野鈴華さん)、家族が気持ちをリラックスさせてくれて、とてもありがたかったです」と満足そうな笑顔。
 今後は、来年1月12日に札幌コンサートホール「kitara」で開催される第35回グレンツェンピアノコンクールに出場を予定。山崎さんは「キタラホールで、この進歩を弾いてみたいと思った。今より上達して演奏したいです」と抱負。
 山崎さんはピアノを始めて4年目。講師の海野さんは、「もともと練習に臨む姿勢はまじめ。最近は、曲を表現しようという気持ちが出てきたと思う」と成長を語る。
 伊藤さんは11月23日にカワイ札幌コンサートサロン「ChouChou(シュシュ)」で開かれた、日本バッハコンクール札幌前期地区の小学3、4年Bコースに出場。伊藤さんは「本選でもらえるトロフィーがほしい」と、バッハコンには同教室から初挑戦となった。
 課題曲「ポロネーズ BWV Anh. 119」を演奏し、優秀賞に選出。来年2月14日に神奈川県横浜市で開催される全国大会への出場を決めた。
 併せて、グレンツェンピアノコンクール動画予選の小学校3、4年Bコースにも挑戦。課題曲「のらネコのスウィング」を演奏し、準優秀賞に輝いた。来年3月30日に東京の浜離宮朝日ホール音楽ホールで開催される本選への出場権も獲得した。
 コンクールを振り返り、海野さんは「バッハコンでは、バロックらしい弾き方を心掛け、グレンツェンでは、スウィング・ジャズの勉強に苦労した様子。特に動画審査は今回が初の挑戦で、ホールでの演奏とは異なり、一味違った緊張感を味わったのでは」と語る。
 また、「煌晟君は一つのことに集中でき、途中で心が折れることなく取り組める点が良いところ。少し不器用なところもあるが、その分、時間と気力で跳ね返して演奏している」と話す。
 バッハコン全国大会、グレンツェン本選に向けて、伊藤さんは「今よりも、もっときれいな音で弾けるように、練習を頑張りたいです」と意気込みを話している。

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