【下川・名寄】
「第61回北海道スキー技術選手権大会」(北海道スキー連盟主催)が、1月にルスツリゾートスキー場(後志管内留寿都村)で開かれ、名寄のアルペンスキーチーム「チームピヤシリ」(井上慶一代表)に所属する、下川町在住の弓野華緒さん(27)=下川町森林組合=が、女子の部で2年連続の総合1位。名寄市在住の遠藤奎弥さん(27)=名寄郵便局=が、男子の部総合10位入賞に輝き、2人は3月にルスツリゾートスキー場で開催される、全日本選手権大会出場を決めた。
スキー技術競技では大回り、小回り、総合滑降、不整地(コブ)小回りなど種目ごとに採点され、総合順位を決定する。
北海道選手権には女子58人、男子196人が出場。女子は予選、決勝を経て上位25人がスーパーファイナル(最終種目)へ、男子は決勝上位40人がスーパーファイナルに出場できる。
弓野さんは北海道選手権を昨年度に続き総合1位で突破し、9回目となる全日本選手権へ。遠藤さんは昨年度に続き2年連続2回目の全日本選手権出場を決めた。
北海道選手権を振り返り、弓野さんは「苦手種目の小回り(不整地)で順位を落としてしまいましたが、その他は良い成績だったので納得のいく結果でした」と語る。
スーパーファイナルのできも良かったとのことで、「失敗することなく、自分の中では完璧な滑りができました。練習では結構失敗していましたが、本番ではうまくいきました」と笑顔。
2年連続の総合1位に、「昨年1位を取り、今年も取らなければならないというプレッシャーとの戦いでした」としている。
名寄地方スキー連盟に所属する弓野さんは下川商業高校時代、アルペンスキーで3度のインターハイを経験。就職を機に技術競技に転向。「職場の方々には、就職当初からご理解をいただき、スキーをやらせてもらっています」と感謝。また、下川では消防団員、下川渓流太鼓のメンバーとしても活躍している。
一方、稚内スキー連盟に所属する遠藤さんは、中学1年までアルペンスキーを行った後、野球を経験。その後、就職してから再びスキーを始めたとのこと。
稚内から名寄へ転勤となった遠藤さんは、弓野さんと共に「チームピヤシリ」に所属し、冬季はピヤシリスキー場(木曜~土曜)、日向スキー場(月・火曜)のナイターで腕を磨いている。
全日本選手権は3月6日からルスツリゾートで開催。弓野さんは今回で9回目の出場。昨年度は4位入賞を果たしており、「優勝することが一番の目標ですが、表彰台に上りたいです」と抱負。
遠藤さんは北海道選手権10位と初の入賞で、全日本選手権出場を決めた。2年連続の全日本選手権に向け気合十分で、「全国でも上位を目指したい」と意気込みを語っている。
井上代表は、「上位選手となると、スキーを専門に取り組む人が多い中で活躍することは本当にすごいこと」と2人の活躍をたたえる。