【下川】
子どもの幸せを願って歌い続けるシンガーソングライター・たかはしべんさんと、町内の音楽愛好家たちによるコンサートが、15日午後2時から町内西町の桜ヶ丘公園センターハウス「フレペ」で開かれた。
べんさんは、北海道芦別市出身で埼玉県川越市在住。笑いと感動の詰まった分かりやすい歌詞で、45年以上、生きる力と勇気を届け続けている。
コンサートは2016年から下川町と川越市の有志で地域間交流を兼ねて主催しており、今回は5年ぶり5回目。川越市民11人も駆け付け、町内外から子ども5人を含む42人が来場した。
第1部は下川ステージで、町内在住の栗岩英彦さん(レストラン「モレーナ」店主)、町民5人のバンド「モーリーズ」が出演。
モーリーズはカホン、ウクレレ、ギターを演奏しながら「どこもかしこも駐車場」などユニークな歌、子どもに世界を継ぐ大切さを思い「ヒール・ザ・ワールド」を披露した。
栗岩さんは世界中を旅した画家でもあり「音楽は言葉が通じなくても心と心がつながる」と話し、魂を込めたギターやハーモニカ、歌声を響かせ「花はどこへ行った」「スタンドバイミー」など次々と披露。栗岩さんとモーリーズが協演する場面もあった。
第2部はべんさんのステージ。べんさんはギターやハーモニカ、パーカッションを交え、思わず笑える自作曲「どっちにする」「はえをのみこんだおばあさん」「ゴキブリの歌」「いいの!」「ミセス・ロビンソンと花子ばあちゃん」を歌い、会場を楽しいムードで包み込んだ。
平和や子どもたちの幸せへ願いを込め、沖縄の歌「黄金の花」、なりたくない人間像もつづった「星めぐりの歌」(宮沢賢治作詞作曲)、「残してあげたいものは(金や物ではなく)生きるための知恵と勇気」と歌う「息子に」、「ぼくらは誰かを笑うためではなく、みんなと笑い合うために生まれてきたんだ…種をまこう…いつの日かきっと美しい花が(要約)」などと歌う「しあわせの種」を熱唱。歌に込めたメッセージが来場者の心に響いていた。