応急救護の知識や技術学ぶ なよろ観光まちづくり協会、名寄でMFA訓練プログラム開講

【名寄】

なよろ観光まちづくり協会主催の メディック・ファーストエイド(MFA)訓練プログラムが、16日午前9時から「よろーな」で開かれ、緊急時での応急救護について学んだ。
MFAは1976年にアメリカで創設された、一般市民レベルの応急救護の手当ての訓練プログラム。ビデオ教材を用いての座学、インストラクターによるデモンストレーション、受講生の実習を通じ、応急救護の知識や技術を身に付けるもの。
講師を務めた新野和也さん(56)は大阪府生まれ。北海道の自然に憧れ、南富良野のNPO法人どんころ野外学校の第1期生として研修後、入職。アウトドアガイドや消防士などを対象に、リバーレスキューや救急法など、豊富な経験を生かした実践的な講習を行っている他、カヌー、ラフティング、スノーシューツアーなどのガイドを務める。
今プログラムは、アウトドアガイドのみならず、一般参加者も対象に開講。道北地域での開講事例は少ないとのことだが、特に保育士などの受講が多いとのこと。
乳幼児から成人まで幅広い救急法への知識や技術を学ぶ「チャイルドケアプラス」コース(7時間)が行われ、観光業に携わる地域住民5人が受講。
プログラムでは、ビデオ教材に合わせて、新野さんの講義を聞きながら、法的概念や役割・責任をはじめ、乳児や小児を中心とした心肺蘇生、AED(自動体外式除細動器)使用などの他、歯、鼻、目、頭頚部、胸部など部位別のけがなど、命に係わる重症ケースから軽症ケースまで、実技を交えながら幅広い分野の応急救護を学習。万が一に気を引き締めていた。