思いを込めて最後の寄贈 名寄産業高校 家庭クラブ、JR名寄駅などへ座布団 “名寄”にこだわったヒマワリ柄で

【名寄】

名寄産業高校(八丁正樹校長)の家庭クラブ(鈴木紅華〔くれは〕会長)は、17日午前、生徒が手作りした座布団をJR名寄駅(坂上武史駅長)へ寄贈した。
家庭クラブには、生活文化科(保育・福祉コース7人、食物コース6人)の3年生全員が所属し、さまざまな活動を行っている。
座布団の寄贈は、同校の前身である名寄恵陵高校の時代から続く活動であり、近年は通学路のごみ拾いなど美化活動とともに行ってきた。
しかし、本年度末で同校が閉校となるため、座布団の寄贈も今回が最後の活動に。
座布団は、生活文化科の生徒全員で製作。名寄に関連するカルタ柄の布も縫い付け、名寄市にゆかりのある座布団にした。
名寄駅に20枚、名寄市社会福祉協議会(中島道昭会長)にも10枚を寄贈。社協では1階のコモンスペースへ備え付けられる予定。
この日の美化活動には、国際ソロプチミスト名寄(橋本いづみ会長)のメンバー10人も参加し、ごみ拾いを行いながら名寄駅へ。駅に到着後、座布団を坂上駅長へと手渡した。
坂上駅長は「毎年、温かみのある座布団をいただき、とても感謝しています。大切に使わせていただきます」と礼を述べた。
名寄駅の待合室では、参加した生徒全員で椅子20脚の古い座布団を取り除き、新しい座布団を丁寧に取り付けていった。
家庭クラブの鈴木会長は「通学路の清掃と駅への座布団寄贈は、産業高校が長年続けてきたことなので、今年で最後と思うと残念。できれば、活動を引き継いでほしい思いはあります」と述べた他、「座布団の柄は、名寄にこだわってヒマワリにした。最後に、きれいな座布団ができて良かったです」と笑顔を浮かべた。