愛馬ハナも地元の子どもとごみ拾い

 2021年4月4日、下川町内で地元の子どもたちが取り組む「ごみ拾い」に、愛馬ハナ(北海道和種馬)と共に同行した。
 2021年度当時に下川中学校1年だった三浦かんなさんは「雪解けでごみが目立つようになり、新1年生にきれいな道路を歩いてほしい」と、春休みに毎日ごみを拾って歩いた。
 自宅から公民館までの道のりを、ルートを変えながら歩き、妹・かりんさんと2人で20分、母・そのみさん、妹・まりなさんも一緒の日は距離を延ばして1時間行った。
 筆者とハナは、そのうちの1回に同行。町内緑町の恵林館前に集合し、筆者はハナを引きながら、かんなさんたちと1時間半歩いた。馬と散歩を楽しみながらのごみ拾いだ。
 ハナの鞍(くら)に袋を引っ掛け、みんなで拾ったごみを入れた。馬は車道の左側通行という交通ルールも保ちながら、旭町の住宅街、名寄川堤防、錦町の商店街を経由した。
 子どもたちは「ごみのないまち」を願って、たばこの吸い殻や菓子の袋など、細かいごみも一つ一つ時間をかけながら拾っていた。
 かんなさんは「思っていた以上に吸い殻が落ちていて、きれいにしても、また翌日には増えている。堤防には、昨年から同じ塩キャラメルの袋が何十個も落ちている」と話す。
 ハナとのごみ拾いに「普段も声を掛けてくれる方はいるけど、ハナちゃんがいると、会う人が常に声を掛けてくれて、ハナちゃんは人気アイドルみたい」と言う。「早くきれいな町になって、ごみ拾いが必要なくなればよいと思う」と願いを込める。

<今回は名寄新聞の2021年4月13日付掲載記事を基に再構成しました>