慌ただしい日常忘れのんびりと 下川のゲストハウス&カフェ「ゆらり」仲間の手借りながら古民家改装中

ゲストハウス&カフェ「ゆらり」(下川町班渓18)。7月中のオープンを目標に、現在、築70年の民家を改装中。ゲストハウスの周辺は、豊かな自然や森の動物たち、満天の星に囲まれた癒やしの空間。ゲストハウスなどを運営する小谷純子さん、桃子さん親子は「慌ただしい日常を忘れ、ただゆったり、のんびりとしてもらいたい―との思いを込め、『ゆらり』と名付けた。ゆったりと過ごしながら、道内外から訪れる人と地元住民との出会いの場になればと思う」としている。
ゲストハウスは、管理棟と宿泊棟からなり、現在改装しているのは宿泊棟。1階は10人程度が宿泊できる(男女別の共有部屋)。共同キッチンや調理器具も備えられ、自炊が可能。ゲストハウスのみでは、地元の人が利用できない―と、誰でも入れるカフェ(準備中)を併設する構想で、「地元住民と旅人が同じ空間で交流を深めてもらいたい」と語る。
また、2階にも宿泊でき、「ゆっくり、広く使ってもらいたいので、ファミリーなどでの利用を考えている」という。
純子さん、桃子さんは、2021年5月に横浜から下川へ移住した。「下川を移住先に選んだ一番の決め手は『人』だと思う。人同士のつながりの雰囲気が良く、何かチャレンジする上でも、皆さんが後押ししてくれる」と語る。
横花で暮らしていた頃は、国内やアジアを中心に旅を楽しんでいたとのことで、「人との出会いが旅の醍醐味(だいごみ)。現地の人との触れ合い、旅人同士が友達になったりする。この下川で、今度は私たちが人と人との出会いの場をつくりたい―と思い、ゲストハウスを行うことにした」と話す。
移住後2年目ごろ、地元業者を通じ現在の物件を紹介され、即決したという。「この景色を見た瞬間に決めた。街中からもそれほど離れていないので、ここがベストだと感じた。家屋の傷み具合などは二の次だった」という。
ゲストハウスオープンを目指し、昨年秋ごろから1回目の改修に着手し、今年2月から本格的な改修工事が始まった。「どうしても業者の方に任せないとできないところもあるが、それを除いて、自分たちの手で作業した方が、より愛着が湧くと思っている。いろいろな人に助けていただいており、漆喰(しっくい)の白壁も仲間たちと仕上げた」と笑顔。
まずはゲストハウスからスタートし、準備が整い次第、カフェや、マッサージが受けられるリラクゼーションルームもオープン予定とのこと。
純子さん、桃子さんは「地元や道内外、外国人の方々など、多くの方に来てもらいたい。じっくりと下川とこの空間を楽しみながら、慌ただしい日常を忘れ、ひたすらのんびりとしてもらいたい」と語っている。 
詳細は、ゲストハウス&カフェ「ゆらり」ホームページ(https://www.yurari.hokkaido.jp/)を参照。