打ち上げ花火でラスト飾る 名寄市南地区地域づくり協議会 「スノーランタンの集い」が盛況

【名寄】

ラストを飾った打ち上げ花火

南地区地域づくり協議会(中村栄会長)主催の「2024スノーランタンの集い」が、20日午後3時から総合福祉センター広場で開かれた。南地区の同集いは2003年から開催されてきたが、今回をもって一区切りつけることに。会場では、子どもから大人まで多くの地域住民が思い思いのスノーランタンを作り、幻想的なランタンの明かりや花火を楽しみ、思い出を深めた。
名寄市では「名寄の冬を楽しく暮らす条例」を制定、「冬を楽しく過ごそう」と、名寄市利雪親雪推進市民委員会などが、1994年に大学公園で「スノーランタンの集いを開催した。その後、会場を分散し、2003年から総合福祉センターを会場に同集いが開催されてきた経緯がある。
08年度からは、南小校区の各町内会で組織する南地区地域づくり協議会(当時17町内会、現在は20町内会で組織)が中心となって開かれ、名寄の冬の風物詩として親しまれてきたが、今回で一区切りつけることとなった。
前日の19日は、各町内会や事務局の市総合政策部総合政策課地域課題担当職員らが協力し、同センター広場の除雪や土台制作、ランタンの明かりで人気キャラクター「ベイマックス」の顔が浮かび上がるよう、ランタンを配置する位置を決めるなど準備作業を行った。
20日は午後3時からスノーランタンの制作作業を開始。各町内会をはじめ、南小の児童やPTA、地域住民など約150人が参加。雪のブロックに空き缶を押し当て、円柱状に雪をくり抜いたり、ランタンの形を整え、中にろうそくを立てたりと、親子や友達同士で楽しく作業に当たる様子が見られた。
同5時からの点火式では、中村会長が同集いの足跡を振り返りながら、「他の地区協議会との協議も重ね、長きにわたり開催してきた成果も確認する中で、一区切りつけることとなりました。今日は楽しく過ごしましょう」と挨拶。
来賓を代表し、加藤剛士市長が「このイベントは一区切りということだが、引き続き南小を中心に南地区を盛り上げる活動を企画していくので、皆さんのご協力を願いたい。今日は盛り上がっていきましょう」と呼びかけた。
加藤市長、山田典幸市議会議長、松本和俊名寄市利雪親雪推進市民委員会委員長、岸小夜子教育長、鈴木豊南小学校長、南小児童3人、中村会長による点火式が行われ、参加者全員でスノーランタンに火をともした。
ランタンが淡い光を放つ中、ラストを飾る打ち上げ花火もスタート。速射連発のスターマインなどの大輪が夜空を華やかに彩り、来場者からは「すごーい」「きれい」との声も聞かれた。
辺りが暗くなるとともにスノーランタンの淡い光が際立つようになり、雪原には「ベイマックス」の顔と、「ミナミ24」の文字がくっきりと浮かび上がった。
参加者たちは同センター2階のベランダから、美しい光景を眺め、思い出に残る時間を過ごしていた。