新会長に西村和樹さん 等身大の暮らし体感できる仕組みを しもかわ観光協会総会で本年度方針

【下川】

NPO法人しもかわ観光協会(会員104人)の2024年度総会が、23日午後6時半から町バスターミナル合同センターで開かれた。任期満了に伴う役員改選では、新会長に西村和樹さんが選ばれた。
本年度事業では、物価高や人口減少の影響を考慮したイベントの企画・運営、時代の変化に伴い、町の在り方を追求していく年とする。イベントは町内外のニーズ調査を行いながら、予算・人手に無理のない、スタッフも楽しめる体制を検討。住民の暮らしや営みの様子がにじみ出る、等身大の下川町を旅行客に体感してもらう仕組みを目指す。
芽かきシイタケを活用した特産品製造、手に取りやすい飲食・体験マップの製作、小中高校との交流や町民主催イベントのサポート、名寄川地区かわまちづくり計画によるサイクリングロードの整備など広域連携を進める。ウェブサイトの情報発信強化、物販やサービスによる観光案内所の充実にも力を注ぐ。
総会には26人が出席。
石谷英人会長がうどん祭りやアイスキャンドルなどの通常開催、下川町特用林産物栽培研究所の芽かきシイタケを使った特産品開発、事務所のあるコモレビ内で物販スペース拡大と充実など前年度の状況を振り返り「芽かきシイタケの新商品は本年度中に披露したい。物販も観光の柱となるよう進めたい。下川町は静けさを求めた、町ならではの観光が展開できるのではないか。50年、100年先を見据えた土台をつくってもらいたい」などと挨拶した。
来賓の田村泰司町長は「本町の観光振興に尽力いただき、交流人口の拡大、特産品PRなどに大きな成果を上げている。移住・定住施策としても重要。町の視察窓口としても一層、支援・協力をお願いしたい」。我孫子洋昌町議会議長も祝辞を寄せた。
前年度事業報告や新年度事業計画案を承認後、任期を終えた石谷会長が「16年近く会長を務めた。(理事退任の)田畑寿彦さん、苅谷勝利さんには会の設立当初から関わっていただいた。西村会長をはじめ新役員が新しい風の中、観光協会を運営されること、非常に楽しみにしている」と述べた。
会長に就任した西村さんは「谷一之さん、石谷さん、田畑さんの背中を見ながら役員を引き継いできたが、会長まで担うことになった。農林業の方にも加わっていただき、多種多様な人と下川の観光を盛り上げたい」と挨拶した。
新役員は次の通り。
▽会長=西村和樹▽副会長=麻生翼、三津橋弘茂▽理事=伊藤成人、及川泰介、大石陽介、佐藤基晴、白木薫、高橋和之、瀧ヶ平圭子、丹野重男、丹羽優、南匡和、矢内啓太、渡邊浩▽監事=加藤貢、石谷英人