【名寄・美深】
JR北海道は19日、来年3月のダイヤ改正に合わせて、旭川・稚内・網走方面の特急列車を全車指定席化し、自由席は廃止される。また「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」「札幌快特きっぷ」など安価な切符を廃止し、「えきねっと」限定の割引切符「特急トクだ値」などに統一することを発表した。
全車指定席化される特急は、カムイ(札幌~旭川間)、ライラック(札幌~旭川間)、宗谷(札幌~稚内間)、サロベツ(旭川~稚内間)、オホーツク(札幌~網走間)。
昨年3月のダイヤ改正で特急北斗(札幌~函館間)、すずらん(札幌~室蘭間)、おおぞら(札幌~釧路間)、とかち(札幌~帯広間)が全車指定席化されているため、道内の特急列車は全て全車指定席となり、自由席は完全に消滅する。
来年3月の全車指定席化に合わせて、現行の「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」「指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)」に加えて、名寄・士別~札幌間の「札幌快特きっぷ」、名寄~旭川間の「旭川・名寄4枚回数券」など、駅で発売している安価な切符の販売を終了する。
以降はインターネット予約サイト「えきねっと」限定の割引切符「特急トクだ値」「在来線チケットレス特急券(トク割)」に統一する。
「特急トクだ値」は、片道の乗車券と指定席特急券がセットになっているが、乗車日前日の午後11時50分までに予約、購入しなければならない。
「在来線チケットレス特急券(トク割)」は、スマホの画面で指定席特急券を提示するもので、乗車日当日の列車出発時刻まで予約、購入できるが、片道の指定席特急券のみとなっており、乗車券が別途必要。取り扱いは札幌~旭川間に限られている。
いつでも気軽に利用できる自由席や、乗車直前でも購入できる駅発売の割引切符が廃止されることに加えて、今後の割引切符はインターネット予約がメインとなり、乗車直前の切符購入は実質値上げになることから、不便に感じるという利用客もいる。
また「在来線チケットレス特急券(トク割)」は札幌~旭川間に限られており、特急停車駅でも無人駅が多い宗谷本線や石北本線などでは取り扱いがないことを指摘する声もある。
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