智恵文小中学校 手話落語など楽しむ 林家とんでん平師匠を講師に どんぐりの歌も手話で歌う

【名寄】

 智恵文小中学校(西岡裕英校長、児童生徒22人)で、落語家の林家とんでん平師匠による講演会が、15日午前9時15分から同校体育館で開かれた。
 同校の4年生から9年生(中学3年生)までの児童生徒18人が出席し、手話落語などを楽しんだ。
 林家とんでん平師匠は、小樽市出身で、初代林家三平師匠の最後の弟子で、リヤカーによる手話落語での全国行脚など、手話落語文化の交流などに努め、札幌市議会議員も3期務めた。
 名寄市には、10年以上前から小中学校、老人クラブなどを中心にほぼ毎年訪れており、今回も、名寄市社会福祉協議会が中心となって企画した。
 とんでん平師匠は、落語の歴史などに触れ、夢を諦めないため、リヤカーを引いて三平師匠を目指して上京したことなどを自己紹介しながら語った。
 子どもたちに「将来の夢は?」と尋ねると、「ケーキ屋さん」「薬剤師」などの声が出された。「夢は諦めてはいけない。毎日、少しずつ努力していくこと。『失敗』はない」などと訴えた。
 「子豚が空を跳んでいるよ!ヘリコブター」などの小話を三つ紹介。松本羽音(うた)さん=7年、夏井元大(げんた)さん=4年、村田歩(あゆむ)さん=9年=の3人が前に出て、大きな声で小話に挑戦した。その後、先生2人も挑戦し、児童生徒などから大きな歓声が上がった。
 後半は、挨拶ことば、両親など家族、地名などを手話で紹介、「狸の恩返し」を手話落語で披露して子どもたちを喜ばせた。
 最後は、「どんぐりころころ」の歌を、手話を交えて全員で歌い、障がいを持っている人を含めてみんなで助け合うこと、夢は諦めないこと―などを強く訴えた。
 児童生徒を代表して夏井光輝(こうき)さん=9年=が、「小学生の時以来、落語を聞くことができました。手話を通して歌った『どんぐりころころ』の歌が強く印象に残りました。ありがとうございました」と礼を述べて終了した。
 とんでん平師匠は、智恵文小中学校の他、東小、中名寄小、南小、名寄小でも講演を行った。

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