【名寄】
書心書道教室(市内西11南4、主宰・米山秋水さん)に通う名寄東中学校3年生(3月30日現在)の若林熙(ひろむ)さん(15)と合田葵さん(15)は、日本書道評論社の「書の研究」で、中学生で取得できる最高位の「学生名人」(毛筆部)に合格し、喜びの表情を見せている。
同試験は年2回実施。受験対象は幼児から中学生まで。段級位は10級から1級、準初段から10段、準学生名人などと続き、学生名人は、準学生名人の取得と中学2年生以上が受験資格の条件となっている。
認定証とトロフィーの伝達が、3月30日に同教室で行われた。学生名人の認定を受け、若林さんは「今回取れなければ困るので、合格できてほっとしています」。合田さんは「合格できてうれしいです」と喜びの声。
若林さん、合田さんは共に小学校1年の頃から、本格的に同教室で書を学んできた。中学校では勉学と、若林さんはバスケットボール、合田さんはバレーボールの部活動にも所属。忙しい日々を送りながら、月3回の教室には必ず通ったという。
2人は「教室はかしこまった感じではなく、いつも楽しい。だからこそ、これだけ長く続けてくることができたと思います」と笑顔。
教室での思い出で、若林さんは「小学3年の頃に、書道展で入賞し、初めて新聞に載ったことです」。合田さんは「教室のみんなと、文字を書いているときが一番楽しかったです」と振り返る。
若林さん、合田さんは共に旭川の高校に進学。2人は「高校の授業の選択科目では、書道を選択したいです」「今後は一般の部で、書道を継続していきたいです」などと語っている。
米山さんは「継続は力。これからも書を続けていってほしい。書道はアートで、世の中にはいろんな作品がある。数多くの人の作品を見てもらいたい」と2人のさらなる飛躍に期待を込める。