15日解禁となったオホーツク海北部の毛ガニ篭漁。日本一の水揚げ量を誇る枝幸漁協は、解禁初日に篭入れが行われ、16日に着業船18隻(枝幸港8隻、山臼漁港6隻、音標漁港4隻)が待望の今シーズン初水揚げを迎え、春漁本格化と共に枝幸の浜は活気にあふれた。
枝幸漁協所属の着業船18隻は16日午前2時にそれぞれ出港。水深60㍍から130㍍の漁場に設置した毛ガニ篭を豊漁を期待しての篭揚げ。翌日以降のために再び篭を設置。沖でサイズごとに選別し、脱皮直後や甲長8㌢未満、メスガニなどは海中に戻し入れ、堅ガニだけをまかご一杯に積み込み帰港。生きたままの毛ガニを船からトラックの荷台に積み込み、枝幸魚地方卸売市場へ。初漁を終え、枝幸港に帰港した第38海進丸の及川亨船頭は「初漁としては型も良い。小が少なく、大中がほとんど。このあとも続いてくれれば」と、今後の漁に期待していた。
枝幸魚地方卸売市場に搬入された初物の毛ガニは19・17㌧(大中18・49㌧、小0・68㌧)。入札の結果、大中が1㌔6629円から6220円、小が1㌔6288円から6120円となった。
入札後、買受け業者らはトラックに積み、活気にあふれた。いよいよ始まった毛ガニ篭漁。今年は昨年比128㌧減の約212㌧の割り当てとなっている。
また頓別、猿払村各漁協の毛ガニ籠漁は16日に出漁。初物の水揚げに浜が活気付いた。
(神保敏也・川村竜也)
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